来週月曜日9月10日に発表される2次QEはわずかに下方修正か?
来週月曜日9月10日に2012年4-6月期期GDP速報1次QEが内閣府より発表されます。先週発表された法人企業統計をはじめ、必要な経済指標がほぼ出尽くし、各シンクタンクや金融機関などから2次QE予想が出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。可能な範囲で先行きについて言及した部分を中心に取っているつもりですが、影をつけたみずほ総研と伊藤忠経済研しかありませんでした。ほかはすべて2次QEですからアッサリしたリポートでした。法人企業統計のついでに2次QEを予測しているリポートも少なくなかったです。より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってありますから、リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートがダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまででクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別タブが開いてリポートが読めるかもしれません。
| 機関名 | 実質GDP成長率 (前期比年率) | ヘッドライン |
| 内閣府1次QE | +0.3% (+1.4%) | n.a. |
| 日本総研 | +0.3% (+1.3%) | 1次QE(前期比年率+1.4%、前期比+0.3%)から小幅下方修正となる見込み。 |
| みずほ総研 | +0.3% (+1.0%) | 7-9月期は国内需要の回復ペースが引き続き緩やかである中、輸出の減少によりほぼゼロ成長となる見込み。8月以降の輸出がさらに下振れ、マイナス成長となるリスクも。 |
| 大和総研 | +0.2% (+0.9%) | 実質GDP成長率は前期比+0.2%(1次速報では同+0.3%)、年率+0.9%(1次速報では同+1.4%)になると予想する。 |
| ニッセイ基礎研 | +0.3% (+1.0%) | GDP成長率が前期比0.3%(前期比年率1.0%)となり、1次速報(前期比0.3%、年率1.4%)から下方修正されると予想する。 |
| 第一生命経済研 | +0.2% (+0.8%) | 2012年4-6月期実質GDP(2次速報)は前期比年率+0.8%(前期比+0.2%)と、1次速報段階の前期比年率+1.4%(前期比+0.3%)から下方修正されると予想する。 |
| 伊藤忠経済研 | +0.3% (+1.1%) | 7-9月期に入り、輸出や生産の弱含みが鮮明となっており、マイナス成長転落のリスクが急速に高まっている。ただ、輸出や生産が弱含む一方で、復興投資を受けて公共投資は増勢を維持し、個人消費も力強さは欠くが、大きく落ち込んでいる訳ではない。そのため、公共投資と個人消費で、輸出等の弱含みを吸収できるか否かが、7-9月期の成長率を考える上での鍵を握る。 |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | +0.3% (+1.2%) | 2012年4-6月期の実質GDP成長率(2次速報値)は前期比+0.3%(年率+1.2%)と、1次速報値の同+0.3%(年率+1.4%)からほとんど変化がないと見込まれる。 |
| 三菱総研 | +0.3% (+1.2%) | 2012年4-6月期の実質GDP成長率は、季調済前期比+0.3%(年率+1.2%)と、1次速報値からは▲0.0%ポイント(年率▲0.2%ポイント)の小幅な下方修正を予測する。 |
私を含めた多くのエコノミストのコンセンサスとして、4-6月期の2次QEは1次QEからわずかに下方修正されるものの、年率1%程度のプラス成長は維持する見込みであるのに対して、7-9月期はほぼゼロ成長、外需次第ではマイナス成長と予測されています。さらに、米国の「財政の崖」 Fiscal Cliff ではありませんが、蓋然性は決して大きくないものの、我が国でも赤字公債法案が国会で成立せず、短期間であったとしても政府支出が一時的にストップする可能性が排除できません。そのショックは私のような平凡なエコノミストには想像も出来ません。

最後に、2次QE予測を離れて、一昨日、ダボス会議を主催している世界経済フォーラムから「国際競争力リポート 2012–2013」 The Global Competitiveness Report 2012–2013 が公表されています。上のランキングは日本語サマリーから引用しています。日本は10位くらいが定位置になったのかもしれません。
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