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2012年9月 7日 (金)

景気動向指数に見る景気の現状は弱いと考えるべきか?

本日、内閣府から7月の景気動向指数が発表されました。CI先行指数は前月より1.4ポイント下降し、一致指数も同じく1.3ポイント下降し、どちらも4か月連続の下降となりました。統計作成官庁である内閣府ではCI一致指数の基調判断を「足踏み」で据え置いています。まず、いつもの日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の景気一致指数、4カ月連続低下 世界経済減速で生産停滞
内閣府が7日発表した7月の景気動向指数(CI、2005年=100)速報値によると、景気の現状を示す一致指数は前月比1.3ポイント低下の92.8だった。低下は4カ月連続。世界経済の減速のあおりを受けて、生産活動に弱さが目立ってきた。
一致指数について、速報段階で判明している10の指標のうち、9つで悪化した。世界的な景気の不透明感から輸出が伸び悩み、半導体など電子部品・デバイスを中心に生産や出荷が減少した。
エコカー補助金によって高水準を維持してきた自動車の出荷や販売の伸びにも一服感が出て、指数の押し下げ要因となった。また製造業を中心に所定外労働時間や大口電力の使用量が低下するなど、生産面での悪影響は経済の裾野にも広がりつつある。
数カ月後の先行きを示す先行指数は1.4ポイント低下の91.8と4カ月連続で悪化した。出荷が伸び悩んでいることを受けて、生産財に加え液晶テレビなど耐久財の在庫が増えた。消費者態度指数や中小企業の売り上げ見通しなどマインドの悪化も先行きの不透明感につながった。
内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を「足踏み」で据え置く一方で、今後も「世界的な景気の状況がどうなるかが大きなファクターになる」(内閣府)と指摘。先行きに対して警戒感を強めた。
景気に数カ月遅れる遅行指数は0.3ポイント低下の86.3と3カ月ぶりに低下した。家計では自動車の購入費や維持費への支出が抑えられているほか、完全失業率の改善が止まったことも影響した。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が20.0%、先行指数が33.3%だった。

次に、いつものCI一致指数と先行指数、DI一致指数のグラフは以下の通りです。上のパネルはCI一致指数と先行指数、下はDI一致指数です。いずれも影をつけた部分は景気後退期です。

景気動向指数の推移

上のグラフでプロットしたCI一致指数と先行指数、DI一致指数の3指標はいずれも今年3月を直近のピークに、統計の最新月である7月まで4か月連続で下降しています。CI一致指数と先行指数の動きを直近まで少し詳しく見ると、2009年3月の景気の谷から大雑把に1年くらい、すなわち、2010年3-4月くらいまでは、いわゆるV字回復の時期といえます。そして、2010年3-4月くらいから景気動向指数のグラフの傾きもかなり緩やかになり、いわゆる巡航速度に入りつつありましたが、2011年3月の震災により一時的な景気のかく乱は経験したものの、今年2012年3月ころまではこの巡航速度による緩やかな回復過程が続いていたように見えます。しかし、ここ4か月ほどは下降トレンドに入った可能性すらあります。特に、この3-4か月における景気動向指数の下降は生産と出荷動向に基づくものであり、例えば、CI一致指数の7月速報で寄与度が大きかった系列は所定外労働時間と鉱工業出荷です。明らかに、外需が変調を来たした輸出に起因しています。上に引用した日経新聞の記事のタイトル通りです。
これまた、引用した記事にある通り、景気動向指数の基調判断は「CIによる景気の基調判断」の基準に従って機械的に求められ、「足踏み」で据え置かれました。この「足踏み」の次は「局面変化」であり、判断基準は「7ヶ月後方移動平均の符号が変化し、1ヶ月、2ヶ月、または3ヶ月の累積で1標準偏差分以上逆方向に振れた場合。」ということになります。すなわち、景気転換点ですから、私はそこまで景気は悪化していないと楽観していますが、もう少し景気の推移を見守る必要があるものの、欧州経済の動向次第では日米欧が同時に景気後退期入りする可能性はゼロではないと覚悟すべきです。

労働者過不足判断DIの推移

最後に、景気動向指数を離れて、昨日、厚生労働省から「労働経済動向調査」が発表されています。上のグラフは、この調査の中でも私が注目している労働者過不足判断DIなんですが、正社員・パートタイムともに改善がやや足踏みしているのが見て取れます。それにしても、正社員DIが「不足」で推移しているのはやや信じがたい気はします。

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