映画「天地明察」を見に行く
連休の最終日に、映画「天地明察」を見に行きました。「おくりびと」の滝田洋二郎監督作品です。原作はいうまでもなく同じタイトルで冲方丁作品です。2010年第7回本屋大賞受賞作です。私のこのブログでは2年余り前の2010年8月14日に読書感想文をアップしています。
原作を読んだ時と同じ感想ですが、主人公は唐の時代の宣明暦から貞享暦(大和暦)への改暦作業を行うわけで、その途中段階で、元の授時暦を検証することなく持ち出して大失敗し、関孝和から怒鳴り散らされる場面が私にはもっとも印象的でした。主演の岡田准一、宮崎あおいもさることながら、関孝和役の市川猿之助の存在感が光っていました。ただ、原作にあった暦を司ることによる経済的な利益などはすっ飛ばして構わないんですが、笠原秀幸が演じる土御門泰福が京都の朝廷の中で唯一、主人公の安井算哲の暦を支持したのかをもう少し詳しく描いて欲しかった気もします。でも、20年近いタイムスパンを描き切ったいい映画でした。私の知り合いに3度も見た人がいるんですが、分かる気がします。
エンドロールの出演者に原作者の名前がありました。どこでご出演なさっていたのでしょうか。私は見つけられませんでした。
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