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2013年1月26日 (土)

上野の国立博物館に特別展「書聖 王羲之」を見に行く

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今日は、朝から出かけて上野の国立博物館で開催されている特別展「書聖 王羲之」を見に行きました。昨年のこの時期は、「北京故宮博物院200選展」に行きながら、お目当ての「清明上河図」の行列に恐れをなし、さらに、昨夏のマウリッツハイス美術館展を経て、東京で週末に美術展を見に行くことはほとんど諦めていたんですが、これだけは逃せないと意を決して臨みました。9時半の開館の数分前に到着し、すべてを見終えることが出来ました。1時間では足りません。
私が書道を習っていたころは、欧陽詢の「九成宮醴泉銘」を先生から手本に与えられ、延々と来る日も来る日も北魏から隋や初唐のころの楷書とチョッピリ行書を練習していた記憶があります。一般には、楷書を崩したのが行書で、さらに崩すと草書になると考えられていますが、平仮名はともかく、漢字については歴史的な成立ちは逆です。シャラシャラと書いていた草書をキチンと書くようになって行書が成立し、さらに宮廷や下っては科挙における正式な文字として楷書が成立します。時代的には、北魏から隋や初唐のころに当たります。その中でも王羲之は「書聖」と称されるだけあって、飛び抜けた存在です。書の芸術性を完璧に確立し、書の普遍性を完成させたといえます。王羲之自身は唐の前の東晋の人ですが、唐の太宗は王羲之の書を愛し、ほぼすべてを収集した上でお墓である昭陵に持って行ってしまいましたので、王羲之の真筆を見た人は現在ではいません。模写が残されているだけです。

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王羲之の書でもっとも有名なのは上の「蘭亭序」ですが、国宝の「孔侍中帖」、「喪乱帖」、世界で初めて公開された「王羲之尺牘 大報帖」など、王羲之の書を心行くまで堪能することが出来ます。まあ、今回見逃しても、同じような展覧会はこの先数年おきに開催されることと思いますが、書の愛好家としては見ておくべき展覧会だという気がします。

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