年末年始休暇に読んだ文庫本
この年末年始休みの読書では、経済書も何冊か読みましたが、少し体調を崩していたこともあり、その昔に読んだことのある軽い読み物も含めて、何冊か文庫本を読みました。

まず、映画化されたシリーズということで、吉田修一『横道世之介』(文春文庫) と高村薫『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫) です。後者は大昔から文庫に収録されていますが、前者は昨年文庫化されたばかりではないかと思います。実は、昨年見逃した映画が2本あり、1本はジャッキーチェン主演の「1911」、そしてもう1本は「黄金を抱いて翔べ」でした。見逃して悔しかったので文庫本で読み返しました。『横道世之介』の映画は今年2月に公開されます。私は前売り券はすでに買ってあり、とても楽しみにしています。吉田修一の最高傑作のひとつである青春小説がどのように映画になっているか、今からワクワクしています。2冊ともオリジナルの表紙があるのかもしれませんが、映画とタイアップした表紙カバーになっています。その昔の『グレート・ギャッツビー』が映画化に伴って本のタイトルまで『華麗なるギャッツビー』に変更され、表紙カバーもロバート・レッドフォードとミア・ファローの写真版に差し替えられたのを思い出してしまいました。

さらに、佐伯泰英の時代小説で「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第40巻『春霞ノ乱』と41巻『散華ノ刻』(双葉文庫) です。来週1月10日には第42巻『木槿ノ賦』も発売され、坂崎磐音の出身藩である関前藩のお家騒動を取り上げた3部作です。3部作といいながら、2冊目の『散華ノ刻』でほぼお家騒動は収まりました。本筋の田沼との対決を控えて、少し横道にそれた感がないでもないんですが、まあよしとしておきます。第43巻以降も楽しみです。
明日は役所では御用始めです。明日から仕事というサラリーマンも少なくないような気がします。でも、明日さえ休んでしまえば、かなり長い休みになるという見方も出来ます。私は出勤の予定です。
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