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2013年2月11日 (月)

3連休の最終日に最近読んだ小説をまとめて取り上げる

誠にズボラにも、3連休の最終日に、最近読んだ小説をまとめて取り上げておきます。

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まず、ジェフリー・ディーヴァー『追撃の森』(文春文庫) です。私はこの作者の作品では『ウォッチメイカー』がもっとも好きで、リンカーン・ライムもキャサリン・ダンスもどちらも登場するおトク感があるんですが、この『追撃の森』はノンシリーズで、女性2人が殺し屋2人から逃走するストーリーですが、ディーヴァーらしく二転三転するプロットはスピード感あふれる展開とともに読者を魅了します。かなり分厚い文庫本ですが、登場人物が少なくてストーリーがシンプルなこともあり、一気に読みきるファンも少なくないと思います。

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次に、伊坂幸太郎『残り全部バケーション』(集英社) です。書下しの最終章以外は短編として公表された4章プラス最終章から構成されています。主人公は溝口と岡田という非合法の裏稼業に携わる2人組なんですが、このペアの主導権は年長者の溝口が握っており、若い方の相棒は時々代わったりします。伊坂作品らしいテンポのいい進行なんですが、最後の結論が明確に書いてなく、とても気にかかります。

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最後は、スティーヴ・ハミルトン『解錠師』(ハヤカワ・ミステリ文庫) です。2011年に単行本で出版され、昨年2012年に文庫に収録されました。私が読んだのは上の表紙の文庫本です。幼児の時の事件でしゃべれなくなった主人公のマイクルが解錠と絵画に才能を発揮し、決して仲間を裏切らない信頼感とともに、ゴーストに弟子入りして金庫破りの仲間入りをします。ストーリーは主人公の手記という形を取って二層から成り、一方で高校時代のアメリアとの出会いが金庫破りの修行とともに連綿と綴られ、他方で現在の金庫破りの活動が記されます。とても切ない恋愛を織り交ぜつつ、犯罪の世界では末端の駒にすぎない主人公の少年の光と影を描き出し、何とも見事な作品です。

今日のところは、最近読んだ小説に限定しました。経済書も適当に読んでいるんですが、別途取り上げたいと思います。

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