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2013年2月 8日 (金)

景気ウォッチャーに見る景気マインドはいかに急上昇したか?

本日、内閣府から1月の景気ウォッチャー調査結果が発表されました。ヘッドラインとなる現状判断DIは前月から3.7ポイント上昇して49.5となりました。3か月連続の改善です。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

1月の街角景気、3カ月連続改善 円安・株高が追い風
内閣府が8日発表した1月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気実感を示す現状判断指数は前月比3.7ポイント上昇の49.5と、3カ月連続で改善した。政権交代後の円安・株高を背景とした企業の採算改善や消費者の購買意欲の向上を指摘する声が多かった。
先行き判断指数も3カ月連続で改善。5.5ポイント上昇の56.5と、小泉政権下で円安が進行した2006年2月(56.6)に次ぐ、過去2番目の高水準だった。内閣府は街角景気の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」とし、2カ月連続で上方修正した。現状・先行きとも、家計、企業、雇用の全ての分野で改善した。
家計動向に関しては「一部で今まで以上の高額品に動きが出てきている」(東北の百貨店)といい、政権交代後の株価上昇が購買意欲をかき立てたことがうかがえた。「個人投資家は円安、株高の進行で明らかに積極的になっている」(南関東の金融業)との回答もあった。
住宅販売会社からは消費増税前の駆け込み需要を指摘する声が増えている。「様子見だった客が消費税率引き上げの影響で取得に向けて動いてきた」(北陸)、「消費増税を意識した相談が増える傾向が見受けられる」(沖縄)という。
企業動向については「為替相場の影響で黒字になっている」(九州の精密機械器具製造業)、「円安傾向により設備投資意欲が出ている」(北陸の一般機械器具製造業)など製造業を中心に円安を歓迎するコメントが並んだ。ただ、雇用に関しては「大手電機メーカーのリストラ発表があり、どのぐらいの離職者が出るか気になっている」(北関東の職業安定所)と不安感が残った。
調査は景気に敏感な小売業など2050人が対象。3カ月前と比べた現状や2-3カ月後の予想を「良い」から「悪い」まで5段階で評価して指数化する。今回の調査は1月25日から月末まで。

次に、いつもの景気ウォッチャーのグラフは以下の通りです。現状判断DIと先行き判断DIをプロットしています。影をつけた部分は景気後退期ですが、このブログだけのローカル・ルールで、直近の景気の山が2012年3月、谷が2012年11月であったと仮置きしています。

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引用した記事にもある通り、最近の円高修正と株高が企業の採算改善や消費者の購買意欲の向上につながっているとする見方が示された結果と受け止めています。統計作成官庁である内閣府は基調判断を基調判断は「このところ持ち直しの兆しがみられる」から「持ち直しの動きがみられる」に2か月連続で上方修正しています。私がこのブログで批判して来たエコカー補助金や家電エコポイントなどの選択的な補助金政策の反動も一巡し、現政権の全般的な金融政策活用による景気底上げ政策への期待がマインドの向上に大きく寄与していると考えるべきです。ただし、そろそろ、来年2014年4月からの消費税率引上げを見込んだ駆込みが一部に始まっている可能性も排除できません。例えば、今週火曜日の2月5日に長谷工アーベストから「お客様意識調査」が公表されていて、景気動向の改善予想と住宅の買い時感の高まりが報告されていますが、住宅くらいの高額物件の購入に関しては消費税率引上げの影響は大きいと考えられます。来年のこの時期に向けて駆込み消費は徐々に高まって行くものと考えられます。当然ながら、その後は反動減が待っています。そこまでは織込み済みでしょう。

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景気ウォッチャーから離れて、本日、財務省から経常収支などの国際収支が発表されています。12月の統計です。季節調整済みの系列で見て、12月の経常黒字は1000億円を割り込んで981億円となりました。メディアでは2012年通年の経常黒字が前年から半減した点が強調されると思います。いずれにせよ、これで、10-12月期のGDP推計に必要な統計が出そろい、2月14日にGDP1次速報、エコノミストの業界でいうところの1次QEが発表されます。このブログでも、いつもの通り、シンクタンクなどの1次QE予想を取りまとめたいと思います。

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