Coffee Break Jazz Piano を聞く
図書館で予約してあった順番が回って来ましたので、Coffee Break Jazz Piano を聞きました。取りあえず、収録曲とアーティストは以下の通りです。
- disc 1
- Take the 'A' Train/Phineas Newborn Jr.
- Los Ojos Alegres (The Happy Eyes)/Duke Pearson
- Paulistana/Eliane Elias
- Gigabyte/Jeff Lorber
- Pisces/Bobby Lyle
- Whiplash/Earl Klugh & Bob James
- Love Is Losing Game/平戸祐介
- Maiden Voyage/Everything in Its Right Place/Robert Glasper
- Ruby My Dear/Thelonious Monk
- Moon River/Beegie Adair
- disc 2
- Besame Mucho/The Three Sounds
- Caravan/Duke Ellington
- What Is This Thing Called Love?/George Shearing
- Congalegre/Horace Parlan
- Pannonica/Chick Corea
- Whisper Not/Ray Bryant
- Stella by Starlight/Kenny Drew
- Violets for Your Furs/Jutta Hipp & Zoot Sims
- Autumn in New York/Bill Charlap
- As Time Goes By/Bill Evans
さすがに、平戸祐介が quasimode のピアニストだということぐらいは知っていますが、disc 1 に収録された曲を弾いているピアニストの中には不勉強にして存じ上げないジャズメンも何人かいます。また、誠に失礼ながら、我が国を代表するジャズ・ピアニストであれば小曽根真であるべきです。せめて、上原ひろみか山中千尋、はたまた秋吉敏子あたりかもしれません。松永貴志でもいいような気もします。このあたりは何ともいえません。昨夜見た映画「横道世之介」では峰厚介のテナー・サックスが流れていました。ナベサダのアルトの方が有名なんでしょうが、映画ですから有名なジャズの演奏を主眼にしているわけでないことは理解しています。
バド・パウエルが入っていないのも理解できません。後、私の好み以外の何物でもないんですが、キース・ジャレットとハービー・ハンコックは落として欲しくなかった気がします。「処女航海」を収録するんであれば、ハンコックのピアノが聞きたかったジャズ・ファンは少なくないでしょう。ハンコックのオリジナルの演奏ではホーンが入っているのがよくなかったのかもしれません。さらに、欧州系のピアニストも捨てがたいものがあります。ヨーロピアン・ジャズ・トリオとか、エンリコ・ピエラヌンツィやヤン・ラングレンなどです。もしかしたら、ケニー・ドリューで代用しているのかもしれません。
3月3日付けのエントリーで取り上げた Coffee Break Jazz のシリーズを聞いていて、どれか忘れたんですが、アントニオ・カルロス・ジョビンの「3月の水」 Águas de marçoを米国人がフランス語で歌っているトラックがありました。それを日本人に聞かせているわけです。厳しいブラジルの夏を乗り切った後の「3月の水」、名詞を羅列した歌詞です。日本人では菊地成孔が演奏しているのを聞いた記憶がありますが、このフランス語を聞いて、このシリーズはジャズというものに対して大いなる をしている気がしたことを思い出しました。
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