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2013年5月 9日 (木)

景気動向指数から見たアベノミクスによる期待先行の景気の現状やいかに?

本日、内閣府から3月の景気動向指数が発表されました。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月から+0.8ポイント上昇して93.3、他方、CI先行指数は▲0.1下降して97.6となりました。まず、統計のヘッドラインなどを報じた記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

3月の景気先行指数4カ月ぶり低下 住宅着工床面積の減少響く
内閣府が9日発表した3月の景気動向指数(CI、2005年=100)速報値は、数カ月後の先行きを示す先行指数が0.1ポイント低下の97.6と4カ月ぶりのマイナスだった。2月に大きく伸びた住宅着工床面積が反動で3カ月ぶりに減少に転じた。2月まで4カ月連続で上昇していた新規求人数が低下したことも響いた。
景気の現状を示す一致指数は0.8ポイント上昇の93.3と、2カ月連続でプラスだった。電気機械や一般機械の出荷が増加したほか、タイヤ向けの合成ゴムやスマートフォン(スマホ)向けの電子部品の生産が伸びた。消費者心理の改善で春物衣料の販売も好調だった。
一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断について、内閣府は前月の「下げ止まり」を据え置いた。
景気に数カ月遅れる遅行指数は1.1ポイント上昇の87.1で3カ月ぶりプラスだった。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が80.0、先行指数が88.9だった。

いつもの通り、よくまとまった記事だという気がします。続いて、景気動向指数の推移をプロットしたグラフは下の通りです。上のパネルはCI一致指数と先行指数、下はDI一致指数です。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、このブログのローカル・ルールにより、直近の景気の山と谷は2012年3月と2012年11月とそれぞれ仮置きしています。

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引用した記事にもある通り、先行指数が下降したのは住宅着工床面積と新規求人数の影響が大きい一方で、一致指数では製造業の中小企業出荷指数、輸送機械を除く投資財出荷指数、小売業販売額などが伸びて上昇しました。もっとも、当資材出荷が伸びた一方で、耐久消費財はマイナスとなって下降に寄与しています。基調判断は先月から据置きの「下げ止まり」となっています。
昨年末から景気動向指数のCI先行指数とCI一致指数がやや乖離を見せたのは、先行指数に含まれるマインド指標が一致指数には含まれずハードデータだけで構成されているため、アベノミクスの期待先行により先行指数の上昇が大きかったからである、と私は受け止めています。本日発表の3月統計では、先行指数が停滞するという形で両者の乖離が縮小しました。この先、CI一致指数が大きく伸びる形でCI先行指数との乖離が縮小すれば景気は期待先行から実体経済に波及したと見なすべきですが、現時点ではまだその段階には達していないと考えるべきです。

この先1年くらいの景況感については、昨日の1次QE予想でも書いた通り、繰返しになりますが、2013年度いっぱい我が国経済は安定的な回復軌道をたどり、来年2014年1-3月期に消費税引上げ直前の駆込み需要が生じた後、来年度2014年度が明けて4-6月期には反動でマイナス成長を記録する、というところまでは緩やかで大雑把ながらエコノミストの間にもコンセンサスがあるんではないかと私は考えています。

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