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2013年7月11日 (木)

大きく増加した機械受注と展望リポートの見通し

本日、内閣府から5月の機械受注が発表されています。ヘッドラインとなる季節調整済みの船舶・電力を除く民需の受注額は前月比+10.5%増の7992億円となりました。まず、日経新聞の記事を引用すると以下の通りです。


内閣府が11日発表した5月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力除く民需」の受注額(季節調整値)は前月比10.5%増の7992億円だった。プラスは2カ月ぶり。統計が遡れる2005年4月以降、過去3番目の高い伸び率で、QUICKが10日時点でまとめた民間予測の中央値(1.3%増)を大きく上回った。
けん引したのは金融機関や運輸・郵便業界といった非製造業からの受注。主な機械メーカー280社が非製造業から受注した金額は25.4%増の5607億円と2カ月ぶりに増加し、伸び率はリーマン・ショック前の08年1月に記録した24.3%増を上回り過去最高。受注額も08年1月の5704億円に次いで過去2番目の大きさだった。
金融機関がシステム改修を進め、コンピューターの受注が伸びた。運輸・郵便業界では鉄道車両の受注が目立った。
製造業からの受注金額は化学工業や一般機械からの受注増が寄与し、3.8%増の2971億円と2カ月ぶりに増加した。ただ内閣府は受注金額の水準が高いわけではない、とみており、機械受注の判断は前月の「緩やかな持ち直しの動きがみられる」のまま据え置いた。
5月に発表した船舶・電力除く民需の4-6月期の受注額見通しは1.5%減。6月が25.1%減までにとどまれば達成でき、21.0%減なら横ばいになるが、内閣府は「高いハードルではない」とみており、見通しの達成は可能との判断を示した。

いつもながら、とてもよくまとまった記事だという気がします。次に、機械受注のグラフは以下の通りです。上のパネルは船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注とその後方6か月移動平均を、下のパネルは需要者別の機械受注を、それぞれプロットしています。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。いつものお断りですが、このブログだけのローカル・ルールで、直近の景気循環の山は2012年3月、谷は2012年11月であったと、それぞれ仮置きしています。

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繰返しになりますが、民間設備投資の先行指標である船舶・電力を除く民需の季節調整済みの受注額は4月の前月比▲8.8%減の後、5月は+10.5%増の7,992億円と4月からの反動増もあって大幅に増加しました。市場の事前コンセンサスは+1%増を少し上回るくらいの横ばいないし小幅増でしたから、ややサプライズかもしれません。特に、引用した記事にもある通り、需要別で見て非製造業の増加が大きくなっており、製造業が+3.8%増の2,971億円だったところ、船舶・電力を除く非製造業は+25.4%増の5,607億円を記録しています。製造業の中では、少し前まで堅調に推移していた電気機械が5月は▲34.6%減と大きく減少しているのが少し懸念されます。なお、統計作成官庁である内閣府は基調判断を「緩やかな持ち直しの動き」に据え置いています。引用した記事にもある通り、先月に統計が発表された時点で4-6月期は▲1.5%減の見通しだったんですが、プラスに転じる可能性もあると私は受け止めています。総じて機械受注は堅調な動きと考えるべきです。先行きの設備投資も期待が持てます。

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機械受注の中の官公需を取り出したのが上のグラフです。船舶・電力を除く民需で定義されるコア機械受注の外数なんですが、上のグラフに見られる通り、最近時点で大きく跳ね上がっています。実は、5月単月では3598.6億円と左軸のスケールを振り切っていたりします。明らかに復興需要をはじめとするアベノミクス第2の矢の財政政策の効果が出ています。第1の矢の金融政策のラグが長いことから、その政策効果が本格的に現れるまで、第2の矢である財政政策が短期的に景気をサポートする役目を負っていて、それが機械受注の統計に現れていると理解すべきです。

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最後に、昨日から開催されていた日銀金融政策決定会合が終了し、「当面の金融政策運営について」が発表されています。景気の基調判断に「回復」の文言が復活し、経済見通しは上の表の通りと発表されています。4月の時点から特に大きな変更はないように見受けられます。

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