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2013年7月14日 (日)

先週読んだ話題の新刊書

先週読んだ話題の新刊書を2冊だけ取り上げます。「話題」でもなければ、「新刊書」でもない本も何冊か読んだんですが、一応、パスします。ただし、最後に1冊だけ外数で軽く書名だけ上げます。

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まず、青山七恵『快楽』(講談社) です。ヴェニスを舞台に2組の夫婦の倒錯した世界を描いています。清純派だった青山七恵の新境地かもしれません。こういった小説はついつい日本ではなく、何かエキゾチックな雰囲気のある場所を求めるものですが、ラテンの地を選んだセンスはさすがだと思います。でも、青山七恵のよさみたいなものが出ていないというか、まだこういった官能的な要素を含む小説に慣れていないというか、何かぎこちなさのようなものを感じたのは私だけではないと思います。どの登場人物にも共感できず、感情移入もできませんでした。すでにいくつかの連載は続いていることと思いますが、次の単行本は清純派路線に戻るのか、この官能小説路線をもう少し試すのか、私は前者であって欲しいと願っています。

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次に、フェルディナント・フォン・シーラッハ『コリーニ事件』(東京創元社) です。私はこの作者の短篇集である『犯罪』と『罪悪』はいずれも読みましたが、この本は長編ミステリです。若手の駆出し弁護士を主人公に、被害者と加害者の驚くべき接点を見出すとともに、ドイツ刑法の欠陥を暴き出しています。ドイツ刑法の欠陥については、本書の p.192 や読売新聞の書評で見たんですが、ドイツの法務大臣はこの法にまつわる問題を検討する委員会を設けたそうです。

最後に、先週の読書感想文の日記に書いた吉村達也の「新・魔界百物語」のその2の『京都魔王殿の謎』(角川ホラー文庫) も読んだんですが、それほど「話題の書」ではないような気がして割愛します。

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