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2013年11月 7日 (木)

景気動向指数に見る我が国景気は順調に拡大中!

本日、内閣府から9月の景気動向指数が発表されています。ヘッドラインとなるCI一致指数は+0.6ポイント上昇し108.2を記録しました。CI先行指数も上昇しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

9月の景気一致指数、5年2カ月ぶりの高水準 自動車販売好調
内閣府が7日発表した9月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が0.6ポイント上昇の108.2と2カ月ぶりに上昇。リーマン・ショック前の08年7月(110.7)以来、5年2カ月ぶりの高水準となった。新車の投入効果で自動車の販売が伸び、出荷や生産の押し上げにまで波及した。
内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を前月までの「改善を示している」で据え置いた。
数カ月後の先行きを示す先行指数は2.7ポイント上昇の109.5だった。伸び幅は10年3月に記録した3.6ポイント上昇以来、3年6カ月ぶりの高さ。景況感の改善を受けて消費者心理が好転したことに加え、消費増税前の駆け込み需要で住宅着工床面積が伸びたことなどが追い風となった。
景気に数カ月遅れる遅行指数は0.7ポイント上昇の115.1だった。完全失業率と家計消費支出の改善を反映した。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が80.0、先行指数が77.8だった。

いつもながら、簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数とCI先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、直近の景気の谷は2012年11月だったと仮置きしています。

photo

鉱工業生産指数に従って、8月のCI一致指数が低下したんですが、9月にはCI先行指数とともに一致指数も上昇しました。いずれも8月統計が低下していますので、2か月振りの上昇です。DI一致指数も同様です。引用した記事のように、水準が高いのは必ずしも重視すべきではありませんが、方向感覚として景気が順調に拡大していることを示しているのは明らかだと受け止めています。
9月のCI一致指数でプラスに寄与したコンポーネントは、耐久消費財出荷指数、生産指数(鉱工業)、商業販売額(小売業)(前年同月比)など、かなり幅広い構成系列が上昇しています。他方、マイナスの寄与度を示した系列は大口電力使用量と所定外労働時間指数(調査産業計)が上げられています。なお、このブログの10月1日付けのエントリーで日銀短観とともに雇用統計を取り上げた際、製造業の所定外労働時間が7-8月と2か月続けて鉱工業生産指数と逆の動きを示した点を理解に苦しむと書きましたが、CI一致指数に採用されている調査産業計の所定外労働時間指数は9月も鉱工業生産指数と反対のマイナスに動いていたりします。このところ、毎月勤労統計の所定外労働時間指数の動きに疑問があり、鉱工業生産と整合性ない結果を示している気がしないでもありません。

景気基準日付について、内閣府の景気動向指数研究会がすでに昨年2012年4月を第15循環の景気の山として暫定設定していますが、早ければ年内にも昨年2012年11月を景気の谷と同定するのではないかと私は予想しています。

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