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2014年1月 6日 (月)

今年の新成人は景気楽観派が多いのか?

ものすごく旧聞に属する話題なんですが、昨年12月11日にセイコー・ホールディングスから2014年新成人に関する調査結果が発表されています。ちょうど1週間後の来週月曜日は成人の日の祝日ですので、図表とともに今年の新成人について簡単に取り上げておきたいと思います。まず、朝日新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

新成人、「消費増税」に最も関心 3割が景気肯定派
最も関心があるのは「消費増税」――。セイコーホールディングスが今年成人式を迎える男女1236人に今年の関心事をたずねたところ、こんな結果が出た。回答した新成人の多くが就職活動を控えており、消費増税による景気の先行きに注目しているようだ。
私生活をのぞく「2014年の一番の関心事」を自由回答で聞いたところ、「消費増税」(16.1%)がトップ。2位に「景気」(6.5%)、3位に「サッカーW杯」(6.4%)が続いた。一方、「私生活」では、「就活・就職」が9.7%で首位だった。
今年の景気がどうなるかについては、「分からない」が51%で最も多かったが、「良くなる」「どちらかと言えば良くなる」という肯定派が30%にのぼった。理由には「東京五輪が決まったから」、「給料アップの会社が増えてきそうだから」があげられた。肯定派にお金の使い道をたずねると、「旅行」(49%)と「買い物」(32%)の二つで8割超を占めた。
アンケートは、セイコーHDが民間調査会社に委託してインターネットを使って昨年11月に実施した。

なお、引用した記事にもありますが、回答者数は男女同数の1,236サンプル、1,000人を超える大多数が学生だったりします。また、以下のグラフは昨年12月発表ですから、「来年」が現在の今年、すなわち、2014年ですので念のため。

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まず、私生活を除く2014年の一番の関心事についての質問の回答は上の通りです。かなり多くの新成人が「消費税増税」を上げています。121人の性別は男性が51人と女性が70人だそうで、女性の方が消費税に対する関心が高くなっています。なお、除外された私生活で予想される2014年のトップニュースに関する質問では、大学生が大多数を占めるため「就活・就職」がトップとなっています。また、引用した記事にもある通り、2014年の景気見通しは50.6%が「分からない」との回答なんですが、「良くなる」5.8%と「どちらかといえば良くなる」24.6%を合わせて30.4%が景気肯定派となっています。私は新成人ではありませんが、私もこの中に入るような気がします。

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次に、大切にしたいものについての質問の回答は上の通りです。「お金」や「時間」が上位を占めていますが、セイコー・ホールディングスが調査主体ですから、調査主体バイアスに従って「時間」を上げる回答者もいた可能性を指摘しておきたいと思います。消費税は女性の方の関心が高かったんですが、「お金」を大切に思うのは微妙に男性の方が多かったりします。新成人ですから中年の私と違って、「体(健康)」なんぞはまだ気にもならない年代なのかもしれませんが、「ネットワーク(絆)」よりも重視されているのは意外でした。また、グラフは引用しませんが、成功した人に関する質問では、2012年は山中伸弥教授、2013年は東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手が上げられています。分かる気がします。

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最後に取り上げるのは、調査主体に敬意を表して、普段の生活で増やしたい時間についての質問の回答です。上のグラフの通りです。「勉強時間」、「趣味の時間」、「睡眠時間」、「読書の時間」、「アルバイトの時間」の順となっています。ただし、グラフは引用しませんが、この後に、減らしたい時間についての質問もあり、トップが「睡眠時間」となっています。2番目の「だらだらする時間」とか、3番目の「何もしない(ボーっとしている)時間」は分かりますが、睡眠時間については不足している新成人と爆睡し過ぎて時間が足りない新成人の格差が大きいのかもしれません。

成人式や新成人に関するトピックは、例年、マクロミルの調査から引用しており、昨年は1月15日付けのエントリーで「2013年 新成人に関する調査」を取り上げています。昨年が1月8日の発表でしたし、今年は今日の時点ではまだ発表されていませんが、このマクロミルの調査は「定点調査レポート」と銘打っていますので、発表されたら可能な限り取り上げたいと考えています。

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