« 終盤の大逆転で乱打戦を制してヤクルトに勝つ! | トップページ | 3月の景気ウオッチャー調査と2月の経常収支が発表される! »

2014年4月 7日 (月)

景気動向指数のCI先行指数は先行きの景気停滞を示唆!

本日、内閣府から2月の景気動向指数が発表されています。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月より▲1.8ポイント下降して113.4、CI先行指数は▲4.6ポイント下降して108.5となりました。まず、統計のヘッドラインを報じる記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

景気一致指数、8カ月ぶり低下 先行指数も大幅マイナス
内閣府が7日発表した2月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.8ポイント低下の113.4と8カ月ぶりのマイナスだった。記録的な大雪で工場が操業を停止したことに伴って自動車生産が減少し、販売も低調だった。1月に大きく伸びた発電所向けの蒸気タービンやボイラーの出荷が反動で減ったことも響いた。
内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を、最上位の「改善を示している」で据え置いた。
数カ月後の先行きを示す先行指数は4.6ポイント低下の108.5と6カ月ぶりのマイナス。低下幅は09年1月(4.9ポイント低下)以来5年1カ月ぶりの水準で、リーマン・ショック後の08年11月の4.8ポイント低下に次ぐ過去4番目の大きさだった。消費者心理や中小企業の売り上げ見通しが悪化したほか、鉄鋼や化学分野で在庫が増えたことが影響した。景気に数カ月遅れる遅行指数は、0.7ポイント上昇の116.7だった。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が85.0、先行指数が44.4だった。

いつもながら、簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、直近の景気の谷は2012年11月だったと仮置きしています。

photo

2月のCI一致指数が低下したのは、基本的には、積雪の影響が大きいんですが、当然ながら、CI先行指数は消費税率の引上げによる買控えの反動減に対応したマインド調査、すなわち、消費者態度指数や中小企業売上げ見通しD.I.などの統計結果を反映しています。それにしても、リーマン・ショック直後の低下幅に匹敵する悪化とは、私は思いもしませんでした。CI先行指数へのマイナス寄与が大きいのは、先に上げた消費者態度指数と中小企業売上げ見通しD.I.のほか、鉱工業生産財在庫率指数、新設住宅着工床面積などが上げられます。2月統計の段階では、引用した記事にもある通り、統計作成官庁である内閣府では景気の基調判断を「改善を示している」に据え置いています。なぜなら、機械的に下す基調判断の基礎となるCI一致指数の3か月後方移動平均は+0.67ポイント上昇、7か月後方移動平均は+0.71ポイント上昇を、それぞれ記録し、まだまだ連続してプラスを維持しているからです。内閣府の「『CIによる景気の基調判断』の基準」に従えば、3か月後方移動平均の符号の変化で「足踏み」、さらに、7か月後方移動平均の符号の変化で「局面変化」、さらに、原則として3か月以上連続して3か月後方移動平均が下降すれば「悪化」という段階を踏むことになります。多くのエコノミストの間で、4月からの消費税率引上げは、現在拡大を続けている景気の腰折れにはつながらない、との緩やかなコンセンサスがあることは何度かこのブログでも触れました。

週末のIMF世銀総会に向けて、米国東海岸時間の明日にIMFから「世界経済見通し」 World Economic Outlook (WEO) の見通し編が公表される予定となっています。実は、私の方で見逃していたんですが、アジア開発銀行 (ADB) の「アジア開発見通し」 Asian Development Outlook 2014: Fiscal Policy for Inclusive Growth も4月1日に公表されています。なるべく早くこれらの国際機関の経済見通しを取り上げたいと考えています。

|

« 終盤の大逆転で乱打戦を制してヤクルトに勝つ! | トップページ | 3月の景気ウオッチャー調査と2月の経常収支が発表される! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/20840/55681379

この記事へのトラックバック一覧です: 景気動向指数のCI先行指数は先行きの景気停滞を示唆!:

« 終盤の大逆転で乱打戦を制してヤクルトに勝つ! | トップページ | 3月の景気ウオッチャー調査と2月の経常収支が発表される! »