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2014年4月 5日 (土)

米国雇用統計のグラフィックス

日本時間の昨夜、米国労働省から3月の米国雇用統計が発表されています。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は前月から+192千人増加し、失業率は前月と同じ6.7%だったものの、米国の雇用の着実な改善が印象づけられています。まず、New York Times のサイトから記事を最初の6パラだけ引用すると以下の通りです。

Jobs Report Suggests a Modest but Durable Recovery
The economy created 192,000 jobs in March, better than during the depths of winter but still short of the labor market rebound that many experts had been hoping to see last month.
Still, in one hopeful sign, the Labor Department said the proportion of Americans in the work force rose slightly, as the number of people looking for work increased, suggesting workers were being lured back into the job hunt as openings began to appear.
Another encouraging signal was a revision upward by government statisticians of the number of jobs added in January and February, with employers adding a total of 37,000 more positions than first thought.
The unemployment rate remained flat from last month, at 6.7 percent, but that was almost entirely because of an increase of a half-million people in the labor force. That follows healthy gains in the labor force since the beginning of the year.
If it were not for the increase in the size of the labor force, the unemployment rate would have fallen to 6.5 percent.
The latest numbers suggest that while the economy is still failing to achieve the kind of escape velocity that experts and policy makers have long sought, it is not falling into the rut some pessimists feared was developing earlier this year.

記事ではこの後に、エコノミストへの取材結果などが続くんですが、まずまずよく取りまとめられている印象があります。続いて、いつもの米国雇用統計のグラフは下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門、下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。全体の雇用者増減とそのうちの民間部門は、2010年のセンサスの際にかなり乖離したものの、その後は大きな差は生じていません。

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市場の事前コンセンサスでは非農業部門雇用者数は前月から+200千人ほどの増加ではないかと見込まれていましたから、実際の統計はこれをやや下回ったもののほぼこれに近く、2月の猛烈な寒波の影響もフェイドアウトしつつあるようです。産業別の雇用者数がこれを裏付けており、サービス部門が+167千人増と全体をけん引し、特に、小売りや交通などで伸びが目立っています。2月の寒波の影響を大きく受けた産業で伸びていますので、天候要因は消滅しつつあると考えられます。特殊要因がなくなれば、従来からの見方の通り、米国の雇用は堅調と考えるべきです。

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また、日本の経験も踏まえて、もっとも避けるべきデフレとの関係で、私が注目している時間当たり賃金の前年同月比上昇率は上のグラフの通りです。ならして見て、ほぼ底ばい状態が続いている印象です。逆にいえば、サブプライム危機前の+3%超の水準には復帰しそうもないんですが、底割れして日本のようにゼロやマイナスをつけて、デフレに陥る可能性は小さそうに見えます。

米国連邦準備理事会(FED)は景気の改善が続けば今秋にも量的金融緩和(QE)を終了し、その後のゼロ金利政策の解除が視野に入ることになります。商品市況や為替に対する影響に注目です。

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