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2014年8月 1日 (金)

オリコン・リサーチの市場リポートから今年上半期の書籍市場を振り返る!

一昨日、7月30日にオリコン・リサーチ社から、「2014年上半期 市場レポート【書籍市場】」が公表されています。今年上半期を振り返っています。初めて見たリポートなんですが、出版物のタイトルを堂々と上げて興味深い分析を実施しています。また、オリコン・リサーチ社のサイト ORICON BiZ online では、書籍だけでなく音楽や映像に関しても今年上半期のマーケット・リポートが公開されています。ご参考まで。

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まず、リポートからマクロで集計された書籍売上の半期毎推移のグラフを引用すると上の通りです。消費税込みの総売上は5299.1億円、前年同期と比較して▲0.8%の減少、また、書籍総売上部数は5億9423.7万部、同じく前年同期比で▲2.2%の減少と、4月からの消費増税にもかかわらず、まずまず堅調な結果と評価されています。別のリポートでは、総売上の前年同期比で見て音楽ソフトが▲2.1%減、映像ソフトが▲4.3%減でしたので、ほぼ横ばいの書籍は健闘といえるかもしれません。よく売れたのは、『人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法』といった自己啓発書や『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』などの健康関連、あるいは、本屋大賞受賞作品やゲーム攻略本が中心ながら、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』が勉強本としては異例の注目を集めたり、ディズニー映画『アナ雪』の関連本も好調な売上を示しているとリポートされています。文庫本では「このミス」大賞受賞の『生存者ゼロ』が健闘し、コミックでは『ONE PIECE』と『進撃の巨人』の2強に加えて、TVアニメの放送が始まった『ハイキュー』の売上が急伸しているようです。

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次に、同じくリポートから書籍売上における形態の割合 (売上額) のグラフを引用すると上の通りです。リポートではジャンル別にいろいろと取り上げているんですが、私の興味あるところで政治・経済・社会ではテレビ番組の書籍化作品『里山資本主義』がヒット作として上げられています。残念ながら、私は読んでいません。他方、文芸・ノンフィクションでは上下巻構成の本屋大賞作品に村上春樹の最新作と、売れ筋が昨年2013年上半期と同じ構成であることが特徴としつつ、今年の本屋大賞『村上海賊の娘』は昨年の『海賊とよばれた男』に比べて売上が7割ほどであり、村上春樹の『女のいない男たち』も昨年の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の売上の3割にとどまったとリポートされています。村上春樹の作品はともかく、本屋大賞受賞作について言えば、出光の提灯持ちの小説より、大坂本願寺に兵糧を入れる毛利を支援する村上水軍の活躍を描いた時代小説の方を私は高く評価しているんですが、これは私が一向宗の門徒であるため大きなバイアスがかかっているのかもしれません。

最近、私が本を読む場合、8割以上が図書館で借りているので、このようなリポートに反映される売上にはカウントされていないような気がしますが、週末前の軽い話題として取り上げておきます。

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