マクロミル「働く男女1,000人ストレス実態調査」やいかに?
やや旧聞に属する話題ですが、ネット調査大手のマクロミルから先週10月30日に「働く男女1,000人ストレス実態調査」結果が公表されています。2015年中に従業員数50人以上のすべての事業場にストレスチェックの実施を義務付ける「労働安全衛生法の一部を改正する法」(ストレスチェック義務化法)が施行されますので、それに伴う調査だそうです。まず、マクロミルのサイトから調査結果のトピックスを3点引用すると以下の通りです。
トピックス
- 働く男女の84%がストレスを感じている。原因は「仕事内容」「職場の人間関係」が多数。45%がストレスを「ほぼ毎日」感じる
- 94%が「ストレスチェック義務化法案」の2015年施行を "知らない"
- 勤務先にリラクゼーションサービスの導入「望まない」7割。「会社では癒されない」「そんな暇はない」声多数。現在、導入している企業はわずか5%
ということで、pdfの全文リポートも含めて、いくつかグラフを引用しつつ、簡単に調査結果を紹介したいと思います。

上のグラフの前に、グラフの引用は省略していますが、どの程度ストレスを感じるかという問いがあり、「強く感じる」28.1%と「やや感じる」55.9%を合わせて84%の会社員がストレスを感じ、そのストレスを感じる原因が上のグラフの通りです。複数選択の回答ながら、「仕事内容」と「職場の人間関係」が過半を占めています。また、これもグラフの引用は省略しますが、ストレスを感じる84%を対象にその頻度を問うたところ、「ほぼ毎日」が44.7%と半数近くを占めています。現代社会はストレスに満ちているといえそうです。

そして、そのストレス解消、とは微妙に異なるんですが、癒されるシーンを問うた結果が上のグラフの通りです。「寝るとき」と「入浴中」が過半を占めており、「家族や恋人、友人とふれあうとき」がこれらに続いています。ただし、ストレスの発散や解消のために「癒される」というキーワードでリラックスを想定しているんですが、別の種類の緊張感に身を置くという方法もあると思います。その意味で、私なんぞはストレスを感じた折には週末や平日でも夜になってプールに泳ぎに行くことがあり、スポーツによるストレス発散の選択肢が欠けている印象があります。スポーツでなくても、例えば、我が家の上の倅の趣味はプラモなんですが、これも異なる種類の緊張感といえるかもしれません。私は従来から主張している通り、音楽もリラックスばかりではなく、特にジャズなんぞはそれなりの緊張感に身を置くことを主眼として聞く人もいそうな気がします。ストレス解消の方法も様々です。

最後に、来年からのストレスチェック義務化法の施行に伴って、社内にリラクゼーション設備を求めるかどうかの質問に対する回答が上の通りです。現在リラクゼーションサービスを導入している企業はわずか5%にとどまり、社員の声としても、社内で癒されたいとは思わないのか、あるいは、「オンとオフを区別したい」といった意見も紹介されています。分かる気がします。
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