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2014年12月 5日 (金)

景気動向指数は引き続き「下方への局面変化」を示す!

本日、内閣府から10月の景気動向指数が発表されています。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月から+0.4ポイント上昇して110.2となり、同じくCI先行指数は前月から▲1.6ポイント下降の104.0を記録しました。CI一致指数は2か月連続の上昇です。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

景気一致指数、2カ月連続改善10月0.4ポイント上昇
基調判断「下方への局面変化」据え置き

内閣府が5日発表した10月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.4ポイント上昇の110.2だった。景気一致指数の上昇は2カ月連続。海外向けの大型案件があった半導体製造装置など設備投資用の機械輸出は好調だったが、乗用車を中心に耐久消費財の国内出荷が振るわず、改善は小幅にとどまった。
内閣府は、一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を前月までの「下方への局面変化を示している」に据え置いた。
数カ月後の先行きを示す先行指数は1.6ポイント低下の104.0で、2カ月ぶりに悪化した。消費者心理を示す消費者態度指数が悪化したことなどが指数を大きく押し下げた。景気に数カ月遅れる遅行指数は1.1ポイント上昇の118.1だった。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDI(最高は100)は一致指数が65.0、先行指数が22.2だった。

いつもながら、簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期を示しています。

photo

CI一致指数が上昇した一方で、CI先行指数は下降し、統計作成官庁である内閣府は基調判断を先月と同じ「下方への局面変化」で据え置きました。「『CIによる景気の基調判断』の基準」に従えば、「7か月後方移動平均の符号が変化し、1か月、2か月、または3か月の累積で1標準偏差分以上逆方向に振れた場合。」を基準とし、定義としては、「事後的に判定される景気の山・谷が、それ以前の数か月にあった可能性が高いことを示す。」とされています。「局面変化」に続く段階は「悪化」になります。すなわち、景気後退と判定されるわけです。逆に見て、「局面変化」はまだ景気後退と判断するには至らないと私は理解しています。たぶん、そうなんでしょう。
CI一致指数の変化に対する寄与度をみると、プラスの方では輸送機械を除く投資財出荷指数、大口電力使用量、製造業の中小企業出荷指数などであり、マイナス寄与は耐久消費財出荷指数となっています。少し前までの家計が我が国の景気をけん引するという段階ではなく、消費増税ショックのために家計の消費行動が振るわなくなった一方で、先日の法人企業統計と同じで企業活動が活発化しているのが景気動向指数からも見て取れます。消費増税ショックの4月1日までは家計がせっせと企業の製品・サービスを購入していたんですから、これからは、企業が余剰となっている資金を生かして雇用の安定や正規化や賃金上昇などで家計の購買力を底上げする段階に達したと私は受け止めています。

景気判断が「局面変化」でとどめられ、景気後退には至らない段階であると判定されたので、グラフのシャドーも変更はしませんでした。来週早々のGDP2次QEを待ちたいと思います。

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