週末ジャズはキース・ジャレットの「ハンブルグ '72」
キース・ジャレットの「ハンブルグ '72」を聞きました。私はキース・ジャレットのピアノが大好きです。チック・コリアも好きですが、どうしても順番をつけるとキース・ジャレットが1番といわざるを得ません。そして、このアルバムは昨年リリースされましたが、決して最新作ではありません。タイトル通り、1972年6月のハンブルクにおけるライブ録音です。まず、アルバムの曲目構成は以下の通りです。
- Rainbow
- Everything That Lives Laments
- Piece for Ornette
- Take Me Back
- Life, Dance
- Song for Ché
キース・ジャレットのいわゆるスタンダーズ・トリオ、すなわち、ベースのゲイリー・ピーコックとドラムスのジャック・デジョネットとのトリオではありません。このスタンダーズ・トリオは1983年結成ですでに30年余りの歴史があり、おそらく、英語で定冠詞を付けて "The Trio" といえば、ジャズ・ファンの半分以上はこのトリオを思い浮かべることと思いますが、このアルバムは1970年代なかばまで活躍したアメリカン・トリオ、すなわち、ベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムスはポール・モチアンです。
40年余前の録音とは感じさせない素晴らしい音質なんですが、いかんせん、音楽自体がやや古い気がします。キース・ジャレットのフルートやソプラノ・サックスを聞きたがるファンも少ない気もします。オリジナル曲で固めているのは好感が持てますが、このアメリカン・トリオの演奏であれば、私がウォークマンに入れて聞いている1968年録音の「サムホエア・ビフォー」の方をオススメします。ボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジ」が冒頭に入っていますし、同じくライブで録音されています。
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