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2015年9月 7日 (月)

本日公表の景気動向指数から踊り場脱却は読み取れるか?

本日、内閣府から7月の景気動向指数が公表されています。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月から▲0.1ポイント下降して112.2を、CI先行指数も▲1.6ポイント下降の104.9を、それぞれ記録しています。一致指数は2か月振りの下降、先行指数は5か月振りの下降となっています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の景気一致指数、2カ月ぶり低下 先行指数は5カ月ぶり悪化
内閣府が7日発表した7月の景気動向指数(速報値、2010年=100)は、景気の現状を示す一致指数が112.2と、前月比0.1ポイント低下した。小幅ながら2カ月ぶりに悪化した。一致指数はこのところ一進一退の動きを続けている。内閣府は一致指数の動向から機械的に求める景気の基調判断を「足踏みを示している」とし、従来の表現を据え置いた。
一致指数を構成する10指標のうち、4指標がマイナスに働いた。鉱工業用生産財と中小企業(製造業)の出荷指数、商業販売額(卸売業)、鉱工業生産指数が前月から下振れした。中国向けのスマートフォン(スマホ)関連部品の需要が鈍った影響が出た。半面、有効求人倍率や耐久消費財出荷指数はプラスに寄与し、一致指数を下支えした。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.6ポイント低下の104.9だった。悪化は5カ月ぶり。マイナス幅は14年5月(1.6ポイント低下)以来1年2カ月ぶりの大きさだった。新設住宅着工床面積が前月に大きく伸びた反動で、先行指数にマイナスに働いた。原油安で日経商品指数が下振れしたほか、東証株価指数、消費者態度指数もマイナス要因となった。景気に数カ月遅れる遅行指数は0.1ポイント上昇の115.7と、小幅ながら2カ月連続で上昇した。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前より改善した指標の割合を示すDI(最高は100)は一致指数が37.5、先行指数は44.4だった。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期を示しています。

photo

CI一致指数・先行指数ともに前月から下降を示しており、引用した記事にもある通り、統計作成官庁である内閣府は基調判断を「足踏み」で据え置いています。5月統計から3か月連続です。上のグラフの上のパネルから明らかな通り、CI一致指数は昨年年央から、CI先行指数は性格通りにその少し前から、ほぼ横ばいを続けています。ただ、下のパネルのDI一致指数は50近辺の小さな振幅の動きながら、ならして見ればやや50を超えるレベルで推移しています。ですから、少なくとも、下降一辺倒ではなく、現状の基調判断の「足踏み」から連続的に「下方への局面変化」につながるわけではないんではないか、と私は考えています。ほかのエコノミスト諸氏がどのように考えているかは定かには私に分かりませんが、私についてはそういう意味で、景気は踊り場にあると考えています。基本は、もう一度景気回復ないし拡大に向かうと期待しつつも、当然ながら、このまま悪化に向かう可能性もゼロではない、と考えているわけです。CI一致指数の7か月後方移動平均が下降していることからも、景気悪化の可能性はある程度リスクとして認識しておく必要があります。そのリスクを顕在化させるのは中国をはじめとする新興国景気のいっそうの悪化である可能性が高く、あくまで可能性の問題ながら、さらに新興国景気の悪化の引き金になるのは米国金利の上昇かもしれません。なお、7月のCI一致指数に対する絶対値0.1以上のプラスもしくはマイナスの寄与を示した項目は、プラスの方では、有効求人倍率(除学卒)、耐久消費財出荷指数、投資財出荷指数(除輸送機械)が、また、マイナスでは、鉱工業用生産財出荷指数、商業販売額(卸売業)(前年同月比)、生産指数(鉱工業)が、それぞれ上げられています。

明日は4-6月期の2次QEの発表ですが、先行きの景気を考えると、過去の数字であったGDP統計よりも、今週公表の指標の中では、景気ウォッチャーや消費者態度指数といったマインドに関する統計が私には気にかかります。

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