fox capture plan「COVERMIND」を聞く!
7月に発売された fox capture plan 「COVERMIND」を聞きました。でも、最新アルバムである4枚目の「BUTTERFLY」はすでに11月4日に発売開始されていたりします。なお、このグループのアルバムの数え方ですが、デビューの「trinity」がファーストの1枚目、2枚目が「BRIDGE」で、3枚目が「WALL」、ここまではいいんですが、その次の「UNDERGROUND」は今年2015年8月16日にこのブログでも取り上げましたが、DVD付きながらミニ・アルバム扱いで数に入れず、今日取り上げている「COVERMIND」もこれまたカバー・アルバムであって数に入れず、4枚目は11月4日発売の「BUTTERFLY」、と数えるようです。参考まで。
「COVERMIND」の収録曲は以下の通りです。カッコ内はオリジナルのミュージシャンです。ジャズのオリジナル曲ではありませんので、私はほとんど知りません。このグループのリーダーでピアニストの岸本亮によるライナー・ノートを参考に聞いています。
- Born Slippy (Underworld)
- Right Here, Right Now (Fatboy Slim)
- Basket Case (Green Day)
- Tonight, Tonight (The Smashing Pumpkins)
- Carnival (The Cardigans)
- Buddy Holly (weezer)
- Wonderwall (oasis)
- Paranoid Android (radiohead)
- Stinkfist (Tool)
- Freak on a Leash (korn)
- Teardrop (Massive Attack)
- Californication (Red Hot Chili Peppers)
- Hyperballad (björk)
- Don't Look Back in Anger (oasis)
今までのアルバムにも収録されている曲もあります。すべて1990年代の曲だそうです。カバーの意図としては、ライナー・ノートに何点か上げてあるんですが、曲の力でバンドのポテンシャルを上げるとか、スタンダード曲を演奏するジャズをヒントにジャズバンド的な側面を提示するとか、ご本人たちが考える可能性についてもいろいろとあるんでしょうが、私自身としては、ホーンを含まないピアノ・トリオによる表現力の可能性が追求されていると感じています。私は従来からボーカルはほとんど評価しないんですが、なぜかというと、言葉でストレートに表現するのであれば文学という方法がもっともふさわしいと考えているからです。文字を使った文学でなく、何かと縛りの多い音楽、特にジャズで表現することの可能性を求めるのであれば、もっともシンプルなのはピアノ・ソロかもしれませんが、ビッグバンドのような形式ではなく、少人数のピアノ・トリオか、せいぜいツー・ホーンくらいまでのコンボでの演奏がどこまで表現できるかを考えるのもひとつの手だと思います。やや脱線しますが、もっともシンプルと私のいうピアノ・ソロについてはキース・ジャレットがかなりいいセンまで来ている、という点については衆目の一致するところではないでしょうか。それにしても、すでに発売されているこのグループの最新アルバムも早めに聞きたいと思います。
下の動画はアルバムに収録されている1曲めです。
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