ゴールデンウィークの過ごし方のアンケート調査結果やいかに?
少し旧聞に属する話題かもしれませんが、10日ほど前の4月6日にアサヒグループホールディングスの青山ハッピー研究所から「今年の大型連休(GW)はどう過ごしますか?」というアンケート調査の結果が明らかにされています。実は、一昨日に職場の研究所で私から休暇予定を取りまとめるように指示を出したところで、私自身は家族とともに何もしない予定ながら、それなりに興味ある話題ですので、簡単に図表を引用しつつ紹介しておきたいと思います。まず、青山ハッピー研究所のサイトから結果の概要を7点引用すると以下の通りです。
今年の大型連休(GW)はどう過ごしますか?
- 今年のGWは「6日間前後」が主流 - ほぼカレンダー通り、長くも短くもない連休
- 半数以上が「アウトドア」より「インドア中心」と回答 - 混雑を避け、自宅で静養
- 7割近くは「例年と予算は変わらず」 - 中には「リッチに出費」して鬱憤を晴らす人も
- アウトドア派は「リッチに出費」、インドア派は「出費を抑える」傾向
- GWは「大掃除・衣替え」の絶好のタイミング - 上半期の汚れを一掃
- 女性は「買い物」「グルメ」「旅行」など、財布の紐を緩めてプチ贅沢を味わう
- 男性は「休養」「ビデオ鑑賞」「読書」など、「自宅中心の巣ごもり」が主流
ということで、もう少し簡潔にポイントを取りまとめて欲しい気もするんですが、調査項目が多くて回答者が少ないのが、この青山ハッピー研究所のアンケート調査結果の特徴だと私は認識しています。ですから、私の方で適当に興味ある結果をチョイスする必要があります。
まず、上のグラフは今年の大型連休を合計で何日くらい休めるかを問うた結果です。素直に見る限り、私は5日と見るんですが、最初に引用したポイントの通り、この青山ハッピー研究所ではなぜか「6日間前後が主流」と見なしているようです。まったく私は理解できません。場合によっては、平均が6日前後と計算されているのかもしれませんが、いわゆる最頻値は6日であることがグラフから明らかであろうと考えます。単純に、みどりの日を含む週末の土日まで入れて3日、5月の第1週に祝日が3日あり、カレンダー通りであれば合計で6日、5月7-8日の土日を入れれば8日、というのが素直な見方ではないでしょうか?
次に、グラフが小さいんですが、ゴールデンウィークの行楽などにかける予算を例年と比較した問いの回答結果が左の通りです。昨年半ばからの中国をはじめとする新興国の景気低迷や今年に入ってからの株安・円高などを受けて個人消費が冷え込んでいる中で、エコノミストとしては気になる質問と回答だったりします。結果は示されている通りであり、「例年よりも出費を抑える予定」が「例年よりもリッチにお金を使う予定」をかなり上回っています。景気動向とともに、今年の春闘での賃上げなどが渋い結果に終わったのも影響している可能性が大いにあります。これだけ企業がキャッシュを溜め込んでいる現状では、企業から家計への波及効果に期待するしかないんですが、賃上げを起点として所得と消費の好循環が起こる可能性については、少なくともゴールデンウィークでは生じないような気にさせる結果です。
最後に、男女別にゴールデンウィークに何をするかを問うた結果が上の通りです。GW=レジャーというイメージが強いんですが、女性では家の片づけ・掃除・洗濯するが半数近い支持を得ています。次いでイメージ通りのショッピングが上げられています。男性でも女性ほどの割合ではないものの、家の片づけ・掃除・洗濯するがトップです。ただ、2番目と3番目は男女で入れ替わっており、男性の場合はショッピングを抑えて、とにかく寝る(睡眠)・ゴロゴロするが2番目に上げられています。判る気がします。私も半分くらいはそうです。
私自身はいつも通りの読書に加えて、今年に入ってから「ブリッジ・オブ・スパイ」くらいしか映画を見ていないので、映画館にも出かけたいと予定しています。また、最後に、楽天リサートでも同様に「ゴールデンウィークに関する調査」を明らかにしていますが、エコノミストの興味対象である消費動向に関する質問が抜けていましたのでパスしました。
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