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2016年7月11日 (月)

2か月連続で前月比マイナスに落ち込んだ機械受注と設備投資をどう見るか?

本日、内閣府から5月の機械受注が公表されています。電力と船舶を除く民需で定義されるコア機械受注の季節調整済みの系列は前月比▲1.4%減の7850億円と2か月連続の前月比割れとなり、統計作成官庁である内閣府では基調判断を「持ち直しの動き」から「足踏み」に下方修正しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

機械受注、5月は前月比1.4%減 基調判断9カ月ぶり下方修正
内閣府が11日発表した5月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力除く民需」の受注額(季節調整値)は、前月と比べて1.4%減の7850億円だった。2カ月連続で前月実績を下回った。QUICKが事前にまとめた市場予想(2.9%増)に反して落ち込んだ。
内閣府は機械受注の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」から「足踏みがみられる」に下方修正した。下方修正は2015年8月以来、9カ月ぶり。「足踏みがみられる」という判断は15年9月以来となる。内閣府は、判断を見直した理由について「1-3月期に相次いだ大型案件の反動減の影響が大きい」と説明した。
製造業からの受注額は、6.4%減の3115億円と2カ月連続でマイナスとなった。業種別では、情報通信機械からの半導体製造装置や産業用ロボット、はん用・生産用機械では運搬機械や電子計算機の受注が減った。非製造業は0.3%減の4738億円だった。減少は3カ月連続。業種別では、金融業・保険業からの電子計算機の受注が減った。
内閣府による4-6月期の見通し(前期比3.5%減)を達成するためには、6月に前月比27.7%以上の伸びが必要になる。

いつもながら、よくりまとめられた記事だという気がします。次に、機械受注のグラフは以下の通りです。上のパネルは船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注とその6か月後方移動平均を、下は需要者別の機械受注を、それぞれプロットしています。色分けは凡例の通りであり、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

photo

まず、日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスは、引用した記事にもある通り、コア機械受注の季節調整済みの系列で前月比+3.2%増を中央値とし、レンジの下限でも▲1.3%減でしたから、▲1.4%減の実績は予想をかなり下回りました。4月の統計が公表された際には、4月単月の減少であって循環的な動きの中の回復過程における超一時的な突発事故なのか、それとも、新興国経済の停滞や円高の進行といった国際要因に消費低迷などの国内要因を合せて、回復過程にある循環を腰折れさせるような現象なのか、何とも現時点では判断できないと考えていましたが、どうやら、後者に近い印象が漂い始めています。直観的に、私は景気後退の先触れのような動きとはまだ考えておらず、振れの大きい統計にありがちな一時的な下降局面の可能性があり、政策的なテコ入れによって景気の腰折れは避けられる可能性が高いと考えていますが、引き続き冴えない動向の消費とともに設備投資まで弱含みとなれば、逆に、政策による下支えなければ景気回復局面が腰折れする可能性は高まるのは当然です。

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