日銀「さくらリポート」に見る各地域の景気の現状やいかに?
昨日午後、四半期ごとの支店長会議に合わせて日銀から「さくらリポート」が公表されています。以下のテーブルの通りです。
2017年4月判断 | 前回との比較 | 2017年7月判断 | |
北海道 | 緩やかに回復している | ↗ | 回復している |
東北 | 緩やかな回復基調を続けている | → | 緩やかな回復基調を続けている |
北陸 | 緩やかに拡大している | → | 緩やかに拡大している |
関東甲信越 | 緩やかな回復基調を続けている | ↗ | 緩やかな拡大に転じつつある |
東海 | 緩やかに拡大している | → | 緩やかに拡大している |
近畿 | 緩やかに回復している | ↗ | 緩やかな拡大基調にある |
中国 | 緩やかに回復している | ↗ | 緩やかに拡大しつつある |
四国 | 緩やかな回復を続けている | → | 緩やかな回復を続けている |
九州・沖縄 | 緩やかに回復している | ↗ | 地域や業種によってばらつきがみられるものの、緩やかに拡大している |
上のテーブルを見れば明らかなんですが、北海道、関東甲信越、近畿、中国、九州・沖縄の5地域で総括判断を引き上げている一方で、残り4地域では総括判断に変更なしです。総括判断が上方修正された地域の背景については、生産が、海外向けの電子部品・デバイスや生産用機械を中心に増加していることや、個人消費が、耐久消費財や高額品の販売堅調などから上向いていること、などが上げられています。全体として、「海外経済の緩やかな成長に伴い、輸出が増加基調にある中で、労働需給が着実に引き締まりを続け、個人消費の底堅さが増しているなど、所得から支出への前向きな循環が強まっている」と結論しています。
なお、トピック分析では、前回の4月リポートから、やや遅れて別冊で公表されるスタイルになり、6月にさくらレポート別冊として「各地域における女性の活躍推進に向けた企業等の取り組み」と題するリポートが明らかにされています。今回はどうなるのでしょうか?
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