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2018年1月17日 (水)

堅調な伸びを示す機械受注!

本日、内閣府から昨年2017年11月の機械受注が公表されています。変動の激しい船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注の季節調整済みの系列で見て前月比+5.7%増の8992億円と2か月連続でプラスを記録しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

機械受注5.7%増 11月、非製造業の発注伸びる
内閣府が17日発表した2017年11月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力除く民需」の受注額(季節調整値)が前月比5.7%増の8992億円だった。増加は2カ月連続。受注額は08年6月以来、9年5カ月ぶりの大きさとなった。非製造業からの受注が伸びた。内閣府は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」で据え置いた。
非製造業の発注は4808億円と9.8%増えた。車両を発注した運輸業・郵便業が伸び、卸売業・小売業では流通設備の大型案件が発生。省力化投資が続く建設業も建設機械を注文した。
製造業は0.2%減の4206億円だった。減少は2カ月ぶり。化学工業が前月に発注を増やした反動が出た。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、機械受注のグラフは以下の通りです。上のパネルは船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注とその6か月後方移動平均を、下は需要者別の機械受注を、それぞれプロットしています。色分けは凡例の通りであり、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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まず、日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスによれば、船舶・電力を除く民需で定義されるコア機械受注の季節調整済みの前月比で▲1.6%減と予想されていましたし、前月統計では前月比で+5.0%の伸びを示していましたので、2か月連続の+5%に達する伸びにはちょっとびっくりしました。引用した記事にもある通り、製造業で前月比マイナスなんですが、10月統計で前月比+7.4%増と大きく伸びた後、11月統計の▲0.2%減ですから、水準としてはかなり高いものがあり、マイナスだからといって悲観する必要はないものと考えています。10月に前月比+82.1%増と大きなプラスを記録した化学工業が11月には反動減もあって▲43.3%を記録し、同様に、10月に+88.9%増だった石油製品・石炭製品が11月に▲26.3%減と落ちています。非製造業は卸売業・小売業で10月+10.0%増に続いて11月も+59.6%増を記録し、建設業でも10月▲4.1%減を盛り返して11月+24.9%増、運輸業・郵便業でも10月+26.2%増に続いて11月も+5.0%増など、いかにも人手不足の影響が大きいと見られている産業で受注が伸びている印象です。
先行きについても、上のグラフに見られる通り、コア機械受注の外数ながら先行指標となる外需の伸びが、世界経済の順調な拡大を背景に、堅調な伸びを見せており、製造業の設備投資や機械受注に追い風となっていますし、非製造業では人手不足の影響からの設備投資の増加が期待されます。もちろん、積極的な能力増強投資が実施されるとは考え難く、伸びは緩やかなものにとどまる可能性が高いものの、引き続き堅調な推移となるものと見込んでいます。

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