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2018年6月 7日 (木)

4月の景気動向指数で景気拡大は65か月に達したか?

本日、内閣府から4月の景気動向指数が公表されています。CI先行指数は前月比+1.1ポイント上昇して105.6を、CI一致指数は+1.7ポイント上昇して117.7を、それぞれ記録しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

景気一致指数1.7ポイント改善 4月、自動車が好調
内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(CI、2010年=100、速報値)は景気の現状を示す一致指数が117.7と前月比で1.7ポイント上昇した。上昇は3カ月連続で、14年9月(1.8)以来、3年7カ月ぶりの上昇幅となった。自動車の生産や出荷が好調だった。基調判断は「改善を示している」で据え置いた。
CIを構成する指標で前月と比較可能な7項目のうち6項目がプラス方向に寄与した。寄与度が高かったのが耐久消費財出荷で、軽自動車や小型自動車が国内向けに増えた。鉱工業生産も自動車など輸送用機械が国内外向けに好調だった。
数カ月先の情勢を示す先行指数は1.1ポイント上昇し105.6だった。2カ月ぶりに前月を上回った。自動車を中心に出荷が増えたことを背景に、最終需要財在庫率指数など企業の在庫を示す指標がプラスに寄与した。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた期間は景気後退期を示しています。

photo

明日公表予定の1~3月期GDP統計2次QEもそうなんですが、今年2018年1~3月期は日本経済がやや踊り場的な軽い停滞局面にあった一方で、天候条件などの経済外要因も含めて、4月からはいろんな経済指標がかなり上向いて、景気が回復基調に戻ったことが実感されているんですが、CI一致指数でも統計的にその点が確認されたと私は受け止めています。引用した記事にもある通り、6系列がプラスを示しているんですが、特に、プラスの寄与度の大きい順に耐久消費財出荷額指数、投資財出荷指数(除輸送機械)、商業販売学(卸売業)(前年号月比)などが+0.3を超える寄与を示しています。これも引用した記事にある通り、3年7か月ぶりの上昇幅だそうです。当然ながら、統計作成官庁である内閣府の基調判断は「改善」で据え置かれています。基調判断の「改善」も19か月連続だそうです。どうでもいいことかもしれませんが、4月まで景気拡大が続いているとすれば、2012年11月を谷とする現在の景気拡大は65か月に達したことになります。

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