夏休みの米国短編ミステリ集の読書やいかに?
お盆休みの週に、米国とカナダの短編ミステリ集を3冊ほど読みました。各巻20話を収録し2段組で600ページ近いボリュームで、収録作品は以下の通りです。
- ジェフリー・ディーヴァー[編]『ベスト・アメリカン短編ミステリ』(DCH)
- 錆の痕跡/N.J.エアーズ
- 復讐人へのインタビュー/トム・ビッセル
- 勝利/アラフェア・バーク
- ビッグ・ミッドナイト・スペシャル/ジェイムズ・リー・バーク
- ビーンボール/ロン・カールソン
- 父の日/マイクル・コナリー
- かわいいパラサイト/デイヴィッド・コーベット
- それまでクェンティン・グリーは/M.M.M.ヘイズ
- 2000ボルト/チャック・ホーガン
- 狂熱のマニラ/クラーク・ハワード
- 懐かしき青き山なみ/ロブ・カントナー
- 俺の息子/ロバート・マックルアー
- フリーラジカル/アリス・マンロー
- 愛する夫へ/ジョイス・キャロル・オーツ
- お尋ね者/ニック・ピッソラット
- カミラとキャンディの王/ギャリー・クレイグ・パウエル
- 切り株に恋した男/ランディ・ローン
- Gメン/クリスティン・キャスリン・ラッシュ
- 水晶玉/ジョナサン・テル
- 砂漠/ブー・チャン
- ハーラン・コーベン[編]『ベスト・アメリカン短編ミステリ』(DCH)
- 大胆不敵/ブロック・アダムス
- きれいなもの、美しいもの/エリック・バーンズ
- 清算/ローレンス・ブロック
- が俺のモンキーを盗ったのか?/デイヴィッド・コーベット & ルイス・アルベルト・ウレア
- パトロール同乗/ブレンダン・デュボイズ
- ハイエナのこともある/ローレン D.エスルマン
- 彼の手が求めしもの/ベス・アン・フェネリー & トム・フランクリン
- 人生の教訓/アーネスト・J・フィニー
- 単独飛行/エド・ゴーマン
- 運命の街/ジェイムズ・グレイディ
- 殺し屋/クリス F.ホルム
- 名もなき西の地で/ハリー・ハンシッカー
- 幼児殺害犯/リチャード・ラング
- 星が落ちてゆく/ジョー R.ランズデール
- ジ・エンド・オブ・ザ・ストリング/チャールズ・マッキャリー
- ダイヤモンド小路/デニス・マクファデン
- 最後のコテージ/クリストファー・メークナー
- ハートの風船/アンドリュー・リコンダ
- チン・ヨンユン、事件を捜査す/S.J.ローザン
- 死んだはずの男/ミッキー・スピレイン & マックス・アラン・コリンズ
- リザ・スコットライン[編]『ベスト・アメリカン短編ミステリ 2014』(DCH)
- 覆い隠された罪/トム・バーロウ
- 細かな赤い霧/マイクル・コナリー
- 重罪隠匿/オニール・ドゥ・ヌー
- 写真の中の水平/アイリーン・ドライヤー
- 後日の災い/デイヴィッド・エジャリー・ゲイツ
- 道は墓場でおしまい/クラーク・ハワード
- 越境/アンドレ・コーチス
- イリノイ州リモーラ/ケヴィン・ライヒー
- シャイニー・カー・イン・ザ・ナイト/ニック・ママタス
- 漂泊者/エミリー・セイント・ジョン・マンデル
- ケリーの指輪/デニス・マクファデン
- 獲物/マイカ・ネイサン
- いつでもどんな時でもそばにいるよ/ジョイス・キャロル・オーツ
- 電球/ナンシー・ピカード
- 弾薬通り/ビル・プロンジーニ
- インディアン/ランドール・シルヴィス
- 彼らが私たちを捨て去るとき/パトリシア・スミス
- シナモン色の肌の女/ベン・ストラウド
- 二つ目の弾丸/ハンナ・ティンティ
- 束縛/モーリーン・ダラス・ワトキンス
ミッキー・スピレインの遺稿もあれば、マンローやオーツのような短編の名手、というよりも、ノーベル文学賞クラスのビッグネームも収録されている一方で、ほぼ新人に近いような無名の作家もいます。中身も、クイーンやクリスティのような本格的な謎解きのミステリもあれば、編者のディーヴァーの言葉を借りれば、「文学的」なミステリ、あるいは、ミステリというよりもホラーに近い作品などなど、さすがに幅広く収録されている印象です。夏場のヒマ潰しにはピッタリかもしれません。
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