帝国データバンク「女性登用に対する企業の意識調査」の結果やいかに?
昨夜に続いて、女性登用に関する話題なんですが、8月14日付けで帝国データバンクから「女性登用に対する企業の意識調査」の結果が明らかにされています。詳細なpdfの全文リポートもアップされています。まず、帝国データバンクのサイトから調査結果の概要を4点引用すると以下の通りです。
調査結果
- 女性管理職がいない企業は48.4%と半数近くにのぼる一方、「30%以上」とする企業は6.8%で徐々に増加し、女性管理職の割合は平均7.2%と前年比0.3ポイント上昇。また、従業員全体の女性割合は平均24.9%で同0.3ポイント上昇、役員は平均9.7%で同0.4ポイント上昇
- 未上場企業の女性管理職割合は平均7.2%、上場企業は平均5.1%。女性管理職割合は未上場企業が上場企業より2.1ポイント高い
- 女性管理職が5年前より増加したと回答した企業は21.6%だった一方、今後、自社の女性管理職割合が増えると見込む企業は24.6%。女性役員割合では、5年前より増加した企業は8.2%、今後、増加すると見込む企業は7.5%
- 女性の活用や登用について「社内人材の活用・登用を進めている」企業は43.1%で4割を超えている一方、「社外からの活用・登用を進めている」企業は12.7%。その効果は「男女にかかわらず有能な人材を生かすことができた」が67.6%でトップ。以下、「女性の労働観が変化してきた」「多様な働き方が促進された」「従業員のモチベーションが上がった」「女性を登用したことで業務が円滑に進んだ」が続く。特に、従業員数の多い企業で効果を高く実感する傾向
かなり詳細なサマリーなので、特に付け加えることもないんですが、グラフを引用して簡単に取り上げておきたいと思います。
上のグラフは、リポートから 女性の割合 (従業員・管理職・役員) を引用しています。従業員数は別にして、管理職や役員で全員が男性という企業の比率はジワジワと低下しているのが見て取れます。調査対象企業数は各年でビミョーに異なるものの、ほぼほぼ1万者ですから、誤差はそれほど大きくないものと期待してよさそうです。ただ、社内・社外を問わず女性の活用・登用を進めている企業は48.4%となっており、これが多いと見るか、少ないと見るかはビミョーなところなんですが、私の実感としては、まだまだ女性登用が天井にぶつかったとは思いませんので、やや低いんではないかという気がしています。
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