キース・ジャレットの伝説的ライヴを収録したアルバム After The Fall を聞く!
チック・コリアとともに、、私がもっとも愛聴する現役ジャズピアノ奏者の1人であるキース・ジャレットのアルバム After The Fall を聞きました。3月に発売されたらしいんですが、Jazz Japan の購読をやめてから日比谷図書館で時折情報収集するだけになり、すっかり見逃していました。パーソネルはご存じの通りで、ピアノはもちろんキース・ジャレット、ベースがゲイリー・ピーコック、ドラムスはジャック・デジョネット、定冠詞をつけて "The Trio" といえば、この3人といえましょう。曲の構成は以下の通りです。
- CD 1
- The Masquerade Is Over
- Scrapple from the Apple
- Old Folks
- Autumn Leaves
- CD 2
- Bouncin' with Bud
- Doxy
- I'l See You Again
- Late Lament
- One for Majid
- Santa Claus Is Coming to Town
- Moment's Notice
- When I Fall in Love
どうしてこのアルバムが伝説的ライブと呼ばれるのかといえば、1996年に慢性疲労症候群という難病によって1998年までの2年間の休養を余儀なくされたキース・ジャレットが復帰以降、レギュラー・トリオでの第1弾の演奏を披露した1998年11月14日のニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターで行われたライヴの音源が収録されているからです。これまでは、復帰直後のライブとしては、1999年7月5日にパリでライブ録音された名盤 Whisper Not といわれて、私もウォークマンに入れるなど愛聴してきたんですが、それよりもずいぶんと前のライブ音源が発掘され発売されたわけです。
CD-1の Bouncin' With Bud、CD-2に When I Fall In Love を収録し、Whisper Not との類似性がありつつも、チャーリー・パーカーの Scrapple from the Apple、あるいは、ソニー。ロリンズの Doxy、また、コルトレーンの Moment's Notice をフィーチャーしたり、Autumn Leaves (枯れ葉) や Santa Claus Is Coming to Town (サンタが街にやってくる) など、馴染みのあるスタンダード曲も少なくなく、親しみの持てる構成となっています。
キース・ジャレットの演奏そのものは、どうしても、Whisper Not と比較すれば見劣りする部分があるものの、私のようなファンは必聴だと思います。万難を排して何が何でも聞いておくべきです。
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