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2019年5月23日 (木)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる「新入社員意識調査アンケート結果」やいかに?

今年、我が家の上の倅も大学を卒業して就職し働き始めましたが、例年の通り、三菱UFJリサーチ&コンサルティングから5月17日付けで「新入社員意識調査アンケート結果」が明らかにされています。もちろん、pdfの全文リポートもアップされています。まず、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのサイトからアンケート調査結果の概要を3点引用すると以下の通りです。

【アンケート調査結果の概要】
  • 多様な価値観の許容を何より求める新入社員たち
    会社から「私生活に干渉」されることを拒み、「会社の人と飲みに行くのは気がすすまない」新入社員が増えてきている。プライベートな時間を確保し、会社以外の居場所を大切にしたいという傾向が近年強まっている。
    兼業・副業をしたいと考えている新入社員が4割を超え、そのうち7割以上の人が「趣味を活かした仕事」を希望している。会社という枠にとらわれず、「私」の価値観の下で仕事をしたいと考えている可能性がある。令和の時代に求めることとしては、「多様な価値観が許容される」が最も多かった。
  • 転職にも前向きな姿勢、兼業・副業をその足掛かりに
    今年の新入社員は、転職にも前向きなようだ。良好な雇用情勢の下、転職先を見つけることが比較的容易であるためか、転職への抵抗感が和らいできた。新卒で入った会社で働き続けることが当たり前ではなく、将来の多様な可能性を求めたいということであろう。
    転職に前向きな新入社員ほど、兼業・副業にも前向きで、一部の人は兼業・副業から転職のきっかけを掴もうと考えているようだ。
  • 理想の上司は「寛容型」
    自己認識として、協調性には自信があるが、創造力や積極性に欠けると考える人が多い。また仕事がうまくできるかといった不安を抱えており、たとえミスをしても広い心で受け入れ、温かく成長を見守ってくれる「寛容型」の上司を求めている。

やたらと長くて、これだけでおなかいっぱいな気もします。私自身はすでに定年退職して一線を退いたんですが、倅の終活を見ていて興味あるところ、上に引用した概要とは必ずしも同じ並びではありませんが、私の興味の範囲で、リポートから図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、上のグラフはリポートから最近数年の 終業後の付き合い方 の推移を引用しています。2014年新入社員から今年2019年までの5年間の変化で、「上司や仲間と時々飲みに行きたい」が10%ポイント超の減少、逆に、「会社の人と飲みに行くのは気がすすまない」が10%ポイント超の増加、という結果が示されています。最初に引用した結果の概要にもある通り、多様な価値観の許容と個性の尊重が必要ということなんだろうと思います。終業後まで職場の人と付き合おうという新入社員は減っていることは確かでしょう。もっとも、大昔に私が役所に入ったころは霞が関では慢性的な残業体制が広がっていて、その後のバブル期を待たないと職場で飲みに行くなんてことはほぼほぼなかった気がします。

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次に、上のグラフはリポートから最近数年の 転職希望に関する就労意識 の推移を引用しています。最近の人手不足の影響が転職に対してどう表れるか、という点に関しては両方の考え方があり、第1に希望通りの就職先だったので転職しない、という考え方が成り立ちますが、逆に、第2に雇用情勢が良好で転職先が見つけやすいので転職も視野に入れる、ということもあり得ます。結果は実証するしかないんですが、2019年新入社員ンついては、従来からは後者の転職を視野に入れる方向に流れたようです。ただ、先行きは不透明そうな気もします。

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次に、上のグラフはリポートから最近3年の 海外勤務の希望 の推移を引用しています。わずかに3年間ですので、ここから傾向を見るのは厳しいような気もしますが、海外勤務の希望は減少しているように見えます。銃乱射などの治安、あるいは、かつてのように海外勤務が出世コースであった時代と異なり、また、日本にいても世界を相手にした仕事ができるインフラが整っていることなどが海外勤務希望の減少の背景にあるんではないか、と考えられます。私は南米のチリとインドネシアに2度の海外勤務を経験しましたが、まったく出世はしませんでした。しかしながら、すべてのサラリーマンに海外勤務の適性あるとは思わないものの、私のつたない経験からして、独身ないし子供が小さいころの海外勤務はそれなりに楽しかった記憶が残っています。

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最後に、上のグラフはリポートから最近数年の 残業に対する考え方 の推移を引用しています。残業と所得の間には一定のトレードオフがあり、ワークライフ・バランスの観点などから、ここ数年は「給料が増えなくても残業はない方がよい」が「残業が多くても給料が増えるのだからよい」を上回って過半を占めていたんですが、ここ2~3年はこの差が縮小してきています。基本は、残業せずにプライベートな時間を大切にしたい、ということなんだろうと受け止めていますが、いろんな要因から循環的な結果が示されるんだろうと思います。

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