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2019年10月11日 (金)

IMF「世界経済見通し」分析編を読む!

IMF世銀総会を前に、IMFから「世界経済見通し」分析編がすでに公表されています。章別のタイトルは以下の通りです。

Chapter 2:
Closer Together or Further Apart? Subnational Regional Disparities and Adjustment in Advanced Economies
Chapter 3:
Reigniting Growth in Emerging Market and Low-Income Economies: What Role for Structural Reforms?

第2章では、先進国内における地域間格差について、第3章では、新興国と途上国の成長率の鈍化を、それぞれ着目した分析を行っています。なかなか本文を読み切れないので、IMF blog などから要約を取り上げておきたいと思います。

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まず、上のグラフは IMF blog のサイトから Slipping behind を引用しています。第2章では、米国の1人あたり実質GDPの平均は、スロバキアの平均値を約90%上回っているが、同時に、米国内で見るとニューヨーク州の1人あたりGDPはミシシッピ州よりも100%高い、と指摘しつつ、同じ国の中であっても地域間で景気動向に大きな差が見られ、特に、1980年代後半以降、特定地域での経済的集中と、それ以外の地域での相対的な停滞を反映して、地域間格差が拡大してきた点に着目しています。すなわち、遅れている地域は、国内の他地域と比べて健康状態が悪く、労働生産性が低く、農業や工業部門における雇用比率が高い、と指摘し、市場の歪みを軽減し、より柔軟で開かれた市場を目指して、しかも強固なセーフティーネットを提供する政策を国レベルで行うような対応を求めています。

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次に、上のグラフは IMF blogのサイト から Slowing pace を引用しています。第3章では、新興市場国と発展途上国は、過去20年にわたって高い経済成長を遂げてきたものの、多くの国々では生活水準が今も先進国に追いつく段階に達しておらず、このままの成長ペースでは、生活水準について、現在の所得ギャップを半分解消するのに、典型的な新興市場国は50年以上、典型的な発展途上国は90年を要することになる、と指摘しつつ、6つの重要分野、すなわち、国内金融、対外資金調達、貿易、労働市場、製品市場、ガバナンスで同時に大規模な改革を行うことにより、平均的な新興市場国・発展途上国の所得が先進国の生活水準に近づくスピードを2倍に加速でき、6年にわたってGDP成長率をを+7%以上に引き上げることができる、と指摘しています。

なお、見通し編は来週早々の10月14日の公表と聞き及んでいますので、また、日を改めて取り上げたいと思います。

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