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2020年4月14日 (火)

日本経済研究センター(JCER)による金融ストレス指数の動向やいかに?

新型コロナウィルスの感染拡大防止のために緊急事態宣言が出てから1周間が経過しましたが、日本経済研究センターでは4月8日からJCER金融ストレス指数を公表しています。この指標は、金融のシステミックリスクを捉えるための指標として開発されているそうですが、最近時点の昨日4月13日には以下のグラフのようになっています。

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この指数は、(1)株式市場(2)マネー・マーケット(3)債券市場(4)金融仲介(銀行セクター)(5)外国為替市場、の5つのサブ・マーケットから、それぞれ3つの個別指標を選択し構築しているということで、4月8日の初回公表時の日本経済研究センターのサイトに指数の推計に用いられている基礎データの一覧が明らかにされています。基本的に、日次で取れるデータですから毎日計算されているわけで、時折、サイトで明らかにされています。一種の early warning index なんだろうと思います。でも、我が国で本格的なシステミックリスクが顕在化したことは近年ありませんから、まあ、参考程度のお話なのかもしれません。
昨日取り上げたように、現在の新型コロナウィルス(COVID-19)による経済への影響は、成長率へのショックとしては2008年9月のリーマン証券の破綻のころに匹敵するマグニチュードではないかと多くのエコノミストは考えていますが、金融市場のシステミックリスクに関しては、誰も考えたくもない、といったところでしょうが、現時点ではまだリーマン証券破綻の時の危険度までは上昇していないようです。しかし、この先については何ともいえません。

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