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2020年4月23日 (木)

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大により派遣スタッフ時給が大きく低下!!!

来週火曜日4月28日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートジョブズによる3月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。

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アルバイト・パートの時給の方は従来のトレンドから外れているわけではないんですが、派遣スタッフの方は大きく低下に転じています。すなわち、上のグラフを見れば明らかなんですが、アルバイト・パートの平均時給の上昇率は+3%超の伸びで引き続き堅調に推移しています。詳細に見ると、三大都市圏の3月度平均時給は前年同月より+3.6%、+38円増加の1,082円を記録しています。職種別では「事務系」(前年同月比増減額+44円、増減率+4.1%)、「製造・物流・清掃系」(+42円、+4.0%)、「専門職系」(+34円、+2.9%)、「フード系」(+29円、+2.9%)など全職種で前年同月比プラスとなり、地域別でも、首都圏・東海・関西のすべてのエリアで前年同月比プラスを記録しています。一方で、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、昨年2019年7月統計以降マイナスを続けており、今年に入ってから前年同月比で2月▲3.8%減、3月▲3.0%減と、下げ足を速めています。職種別では、「クリエイティブ系」(前年同月比増減額+55円、増減率+3.2%)、「医療介護・教育系」(+40円、+2.8%)、「オフィスワーク系」(+18円、+1.2%)の3職種がプラスとなった一方で、「営業・販売・サービス系」(▲43円、▲3.0%)と「IT・技術系」(▲18円、▲0.9%)がマイナスとなっています。また、地域別でも、関東・東海・関西ともすべてマイナスを記録しています。アルバイト・パートと派遣スタッフで時給の動向が大きな違いが生じたのですが、2008~09年のリーマン・ショック後の雇用動向を見た経験からも、非正規雇用の労働市場はかなり悪化が進む可能性があると覚悟すべきです。

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