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2021年2月18日 (木)

文部科学省「新型コロナウイルスの影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」やいかに?

一昨日、2月16日に文部科学省から「新型コロナウイルスの影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」の結果が公表されています。昨年2020年4~12月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で全国の国公私立の大学や短大、高等専門学校を中退した学生は1367人に上ることが明らかにされています。まず、共同通信のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

コロナ中退1367人に
大学生ら、昨年4~12月

2020年4~12月に新型コロナウイルス流行の影響で全国の国公私立の大学や短大、高等専門学校を中退した学生は1367人に上ることが16日、文部科学省の調査で分かった。同11、12月に334人増えた。学生全体に占める割合は0.05%。理由は「経済的困窮」や「学生生活不適応や修学意欲低下」などだった。
文科省によると、新型コロナによって休学したのは4434人で、学生全体の0.15%。学部1年生に限ると、中退は470人で、休学が859人だった。
新型コロナ以外の事情も含めた中退者は全体で2万8647人となり、前年同時期よりも減少した。

とても簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下の画像は、文部科学省の記者発表資料から中途退学者の状況の図表引用しています。

photo

なお、上の退学者と同じようなフォーマットで休学者についても資料が公表されています。見れば明らかな通り、昨年2020年4~12月の中途退学者は28,647人と、前年同時期の36,016人からは減少していますが、COVID-19の影響とされる人数は1,367人に上っています。図表の引用はしていませんが、同じ時期の休学者については65,670人、うちCOVID-19の影響を受けた休学者は4,434人に上っています。私は何度かこのブログでも主張しましたが、義務教育ではないものの、貧困からの脱却のためには大学教育が大きな役割を果たす可能性があると考えています。しかし、COVID-19の影響もさることながら、相当数の学生諸君が中退せねばならないようですから、何とか救済して欲しいと強く願っています。これも何度も繰り返していますが、感染症を拡大するだけに終わったGoToトラベル事業の予算を学生諸君の救済に回すことはできないものでしょうか?

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