世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ指数2021」に見る日本の男女格差やいかに?
広く報じられている世界経済フォーラム(WEF)の「ジェンダー・ギャップ指数2021」Global Gender Gap Report 2021 ですが、事実関係だけを簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、国内メディアの主要な報道は以下の通りです。
- 時事通信: 男女平等、日本120位 先進国で最低―世界経済フォーラム調査
- 朝日新聞: 男女格差、日本は世界120位 G7で最下位
- 読売新聞: 日本の「男女平等度」120位、G7で最低…政治・経済分野に女性少なく
- 毎日新聞: 日本のジェンダーギャップ指数120位 過去ワースト2位
- NHK: 世界各地の男女格差 日本は156か国中120位
まず、pdfの全文リポートにおける日本のカントリー・スコア・カード p.233 は上の通りです。画像をクリックすると別タブで1ページだけを抜き出したpdfファイルが開きます。スコアが0.656、ランクが120となっており、ランクについては広く報じられている通りです。
スコアを構成する4つのカテゴリーのうち、Educational attainment が0.983、Health and survival が0.983と、この2項目については男女格差はそれほど大きくありませんが、Economic participation and opportunity と Political empowerment の格差が大きくなっています。Economic participation and opportunity のカテゴリーで0.604、Legislators, senior officials and managers では何と0.061となっていて、この2項目の格差がとりわけ大きくなっているのが見て取れます。
| 固定リンク
コメント