IEAリポート Renewable Energy Market Update 2021 における再生可能エネルギーの現状やいかに?
今週火曜日の5月11日に国際エネルギー機関(IEA)から Renewable Energy Market Update 2021 が公表されています。もちろん、pdfの全文リポートもアップされています。
上のグラフは、リポート冒頭のハイライトから Average annual net renewable capacity additions, 2011-2022 を引用しています。ハイライトの中の唯一の図表です。ハイライトは10項目なら成っていますが、その最初の項目は "In 2020, annual renewable capacity additions increased 45% to almost 280 GW - the highest year-on year increase since 1999." であり、まさにこのグラフを説明しています。
他方、我が国の再エネについて調べると、資源エネルギー庁のパンフレット「日本のエネルギー 2020」のp.13から 主要国の発電電力量に占める再エネ比率の比較 を引用して、上の通りです。原子力の比率が極めて高いフランスを除いて、欧州主要国の再エネ比率は水力を別にしても20%を超えており、我が国の10%そこそことはかなり差があります。再エネと水力を合わせた比率としては、欧州主要国はほぼ30%を超えている一方で、我が国では20%にも達しません。要するに、再エネ導入に関しても先進国の中で我が国はとても遅れている、といわざるを得ません。
我が家で購読している本日付けの朝日新聞では、「再生エネ比率を倍増」と題する記事が1面にありました。「エネルギー基本計画」において、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの割合を30%台後半とする可能性が報じられています。しっかりした裏付けのある政策をお願いしたいものです。
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