大学院の修了式に出席する!!!
今日は、世間一般には祝日のお休みなのですが、私は朝から大学院の学位授与式と修了式に出席してきました。
私自身は大学院教育は受けていませんし、通常の学卒の学士しか学位は持ち合わせず、修士や、ましてや、博士の学位などは持っているわけではなく、そのために、同僚教員から嫌味をいわれて、気分が落ち込む思いをしたりするわけですが、なぜか、修士論文指導をしていたりします。しかも、途上国や新興国から来日している外国人院生に対して英語で授業をしていたりするわけです。
今日の式典では、伝統的に、出席した教員すべてが祝辞を述べることとなっており、いつも後ろに座るくせがある私は最後になってしまい、ほぼほぼお話するトピックが尽くされて、適当な話題を取り上げておきました。すなわち、経済格差のトピックです。卒業した院生諸君は帰国して格差社会の中で、トップクラスの地位について所得も多くなるのだろうが、自分1人の能力で達成できたと考えてはいけない、少し前に読んだ山形浩生『経済の「トリセツ」』から勝手に引用して、Googleの極めて高賃金なプログラマの中にはスタバのコーヒーがないと生産性が上がらないという人もいたりする、日本ではスタバのバリスタは非正規雇用の低賃金かもしれないが、高生産性のGoogleプログラマはこういった人達に支えられているわけで、もちろん、Googleのオフィスを清潔に保っているのはエッセンシャル・ワーカーである、といった趣旨です。まあ、人生の絶頂期のひとつにある卒業生の耳にどこまで届いたかは不明です。
下の記念写真は、指導した院生をはさんで、右が私で主任指導教員、左が副主任教員となっています。
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コメント
自分の卒業式のことは覚えていないのですが、たぶん、先生たちから色々お言葉を頂いたのだと思います。もう鬼籍に入られた方ばかりですが、たぶん含蓄のある言葉をいただいたのでしょう。ポケモンおとうさんは、本をたくさん読んでおられるので、語彙や物語の蓄積が豊富でうらやましい。
投稿: kincyan | 2021年9月25日 (土) 09時22分
昨年から見ていて、途上国や新興国から来ている留学生院生の修了式で同僚教員が送る言葉は、お国に帰っても日本のことを忘れずに、本学とのつながりを維持していただきたい、というのはかなり多く感じます。まあ、本国に帰国してバリバリ働き始めれば、日本のことはともかく、本学のことについてはすぐに忘れ去られてしまうことを憂慮しているようです。まあ、判らなくまりません。心配なんでしょうね。
投稿: ポケモンおとうさん | 2021年9月25日 (土) 09時40分