チリ大統領選挙の決選投票の行方やいかに?
私は今を去ること30年ほど前の1990年代前半の3年間を大使館の経済アタッシェとしてチリの首都サンティアゴで過ごしたのですが、この日曜日の11月22日にチリ大統領選挙が実施されています。過半数を制する候補がいなかったので、左派連合の Sr. Gabriel Boric Font (政党は Convergencia Social 所属)と中道右派連合の Sr. José Antonio Kast (政党は Partido Republicano 所属)の間で、12月19日に実施される決選投票となるようです。
ワクチン接種が進んでいて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大はかなり下火のようですが、成長率はそこそこ高い一方で、南米特有のインフレ体質の経済もあって、国際商品市況における石油価格高騰の影響を受けて物価上昇率が高まっています。上のグラフは第一生命経済研のリポート「チリ大統領選、右派と左派の両名による決選投票へ」から引用しています。
もうあまりコンタクトはありませんが、3年余りを過ごして、いい思い出がいっぱいある国です。10年前の2010年にチリが経済開発協力機構(OECD)に加盟した際には、当時のアレジャーノ蔵相が会議に出席していたようですが、30年前に私がチリ大使館に勤務していたころは大蔵省の予算局長をしていました。私も何度かあった記憶があります。それだけに、決選投票が少し気にかかるところです。
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