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2021年12月 2日 (木)

前月から横ばいとなった消費者態度指数の先行きをどう見るか?

本日、内閣府から11月の消費者態度指数が公表されています。前月から横ばいの39.2を記録しています。まず、日経新聞のサイトから各統計のヘッドラインを報じた記事を手短かに引用すると以下の通りです。

11月の消費者態度指数、横ばいの39.2
内閣府が2日発表した11月の消費動向調査によると、消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は前月比横ばいの39.2だった。
内閣府は消費者心理の基調判断を「持ち直しの動きが続いている」に据え置いた。
消費者態度指数は消費者の「暮らし向き」など4項目について今後半年間の見通しを5段階評価で聞き、指数化したもの。全員が「良くなる」と回答すれば100に、「悪くなる」と答えれば「ゼロ」になる。

いつもの通り、よく取りまとめられている印象です。続いて、消費者態度指数のグラフは下の通りです。ピンクで示したやや薄い折れ線は訪問調査で実施され、最近時点のより濃い赤の折れ線は郵送調査で実施されています。影を付けた部分は景気後退期となっています。

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まず、消費者態度指数コンポーネントについて、前月差で見ると、「雇用環境」が+1.9ポイント上昇し42.9、「収入の増え方」が+0.3ポイント上昇し39.4となった一方で、「耐久消費財の買い時判断」が▲1.2ポイント低下し36.5、「暮らし向き」も▲1.0ポイント低下して38.1を記録しています。前月から横ばいで、統計作成官庁である内閣府でも基調判断を「持ち直しの動きが続いている」で据え置いています。
おそらく、調査時点では新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のオミクロン変異株はまだ報じられていませんから、やや割り引いて考える必要がありそうな気もします。ただし、前月から横ばいながら、消費者態度指数のコンポーネントを見ると、雇用環境や収入が前月から改善を示しており、国民生活の基礎的な部分では悪くない印象です。ただ、それにしては暮らし向きが悪化しているのはやや不思議な気もします。いずれにせよ、消費者マインドはコロナ次第という面が強く、オミクロン株について情報が明らかになる来月の統計を見てみたい気がします。

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