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2022年1月28日 (金)

リクルートによる昨年2021年12月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

来週火曜日の2月1日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートによる昨年2021年12月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。参照しているリポートは以下の通りです。計数は正確を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、以下の出典に直接当たって引用するようお願いします。

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まず、いつものグラフは上の通りです。アルバイト・パートの時給の方は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響などにより、停滞感ありながら底堅い印象で、前年同月比で見て、昨年2021年10月+1.4%増、11月+1.5%増、12月+1.4%増となっています。ただし、昨年2020年9月に+2.6%増を記録してから、1年余り15か月連続で伸び率が+2.0%を下回っています。他方、派遣スタッフの方は昨年2020年5月以降のデータが跳ねていたのですが、今年2021年5月からはそのリバウンドで元に戻っています。その後、昨年2021年9月には+2.1%増を記録したものの、上のグラフの通り、10月は1.2%増、11月+0.3%増と伸びが大きく鈍化し、12月はとうとう▲0.5%減とマイナスになってしまいました。
まず、アルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は、繰り返しになりますが、12月には+1.4%を記録しています。人手不足がメディアで盛んに報じられていた一昨年2019年暮れから昨年2020年1~3月期のコロナ初期の+3%を超える伸び率から比べるとかなり低下してきているのが実感です。三大都市圏の12月度平均時給は前年同月より+1.4%、+15円増加の1,115円を記録しています。職種別では「営業系」(+107円、+8.3%)、「フード系」(+38円、+3.7%)、「製造・物流・清掃系」(+29円、+2.7%)、「事務系」(+30円、+2.6%)、「販売・サービス系」(+17円、+1.6%)、「専門職系」(+5円、+0.4%)、とすべての職種で増加を示しています。地域別でも関東・東海・関西のすべての地域でプラスとなっています。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、12月は▲9円減少し、伸び率も▲0.5%減を記録しました。+1.2%増の1,735円に達しています。職種別では、「営業・販売・サービス系」(+58円、+4.1%)、「オフィスワーク系」(+57円、+3.7%)、「IT・技術系」(+54円、+2.5%)、「クリエイティブ系」(+10円、+0.5%)はプラスを記録した一方で、「医療介護・教育系」(▲2円、▲0.1%)だけが小幅なマイナスとなっています。派遣スタッフを詳しく見ると、「オフィスワーク系」のOAオペレータ、また、「IT・技術系」のOAインストラクター、さらに、「営業・販売・サービス系」の旅行関連が、前年同月比▲100円を超えて大きなマイナスです。地域別では関西でプラスとなったものの、関東・東海ではマイナスを記録しています。。

派遣スタッフ、アルバイト・パートともに時給上昇率はジワジワと上昇幅を縮小し、やや停滞し始めた気がしますが、まだまだ底堅い印象も十分あります。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の経済的な影響は昨年2020年5月ころに底を打ったように見えることから、雇用については典型的には失業率などで景気動向に遅行するケースが少なくないとはいえ、人口動態から見た人手不足も解消されているわけではなく、それだけに、アルバイト・パートや派遣スタッフのお給料もまだ底堅さが残っている気がします。

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