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2022年4月 4日 (月)

週休3日制の導入は進むか?

怠惰に過ごしてしまった春休みを終えて、今週から大学の授業が始まります。
私は60歳ですでにサラリーマンを定年退職していますので、大学教員として土日の週末のほかに時間割によっては授業の予定がない曜日があったりして、授業だけから見ると週休3日という学期も経験しましたが、約30年前の1990年代初頭に政府機関で週休2日制が導入されて、その後、週休3日の議論もチラホラ見かけます。中でも、やや旧聞に属する話題かもしれませんが、3月28日にリクルートのワークス研から「『週休3日』で働く」と題するリポートが明らかにされています。

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上のテーブルは、リポートp.3から 週休3日制の3つのタイプ を引用しています。Aの圧縮労働型では労働日数を減らした分の労働時間を他の曜日の労働日に割り振って、1日当たりの労働時間を増加させることにより週当たりの労働時間を従来と同じに維持し、従って、お給料も変わらない、というパターンで、B労働日数/時間報酬削減型は1日当たりの労働時間は変わらず、従って、週当たりの労働時間が減り、その分、お給料も減る、というパターン、最後のC労働日数/時間削減・報酬維持型は1日当たりの労働時間は変わらず、従って、週当たりの労働時間は減少するものの、お給料は従来通りに維持される、というパターンです。明らかに、労働者にとってはCのパターンが好ましいわけですが、企業サイドではもちろん違う考え方があり、AやBの方を志向するのであろうことは明らかでしょう。もちろん、労働時間に対する時給との関係が変わらないのであれば、労働者にとっても週休3日制というのは決して悪い話ではないような気もしますが、お給料が減るのは困るという向きも少なくないように私は想像します。
リポートでは、欧州を中心に、トライアルを始めた政府機関や企業の例をいくつか紹介しています。週休3日制のトライアル実施国ではおおむねポジティブに評価されている、と結論しています。私は圧倒的に雇用を重視するエコノミストであり、働く意欲を持つ国民が適切な労働条件の下で十分な所得を得られる職につくことは、経済政策の中でももっとも重視されるべき課題のひとつであると考えています。その意味でも、週休3日に関する議論の今後の行方が気にかかります。

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コメント

働いているうちに週三日間も完全に休みが取れるとしたら、それは素晴らしいことですね。人生を2倍生きることができます。人間にとっての進歩ですよ。私はブラックな会社に勤めてましたので、平均すると週休1日と言った感じで、しかも休日は疲れ切って寝ていました。それを取り返すためにリタイア後は、相当無茶をしている感じがします。

投稿: kincyan | 2022年4月 4日 (月) 23時23分

>kincyanさん
>
>働いているうちに週三日間も完全に休みが取れるとしたら、それは素晴らしいことですね。人生を2倍生きることができます。人間にとっての進歩ですよ。私はブラックな会社に勤めてましたので、平均すると週休1日と言った感じで、しかも休日は疲れ切って寝ていました。それを取り返すためにリタイア後は、相当無茶をしている感じがします。

まったく同感です。若いころから、結婚生活や子育てなど、週休3日だとかなり人生観に変化あるような気がします。少子高齢化にも歯止めがかかるかも、と期待してしまいます。

投稿: ポケモンおとうさん | 2022年4月 5日 (火) 14時05分

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