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2022年6月14日 (火)

GDP比1%の財政リソースがあれば何が出来るか?

防衛費の大幅増額が、いわゆる「骨太の方針」に盛り込まれています。出典は以下の通り。

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他方、報道では以下のAERAdot.の記事を見かけました。そこで示されているのが上のグラフです。

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GDP比1%、すなわち、額で5兆円余りの財政リソースがあれば何が出来るか、いつも授業で使っている上のグラフを思い出してしまいました。国立社会保障・人口問題研究所「令和元(2019)年度 社会保障費用統計 (概要)」p.4から 政策分野別社会支出の国際比較 を引用しています。日本の社会保障では、一番下の「高齢」区分はGDP比9%近くに達していて、米英はもちろん、ドイツすら上回って、北欧の社会福祉大国であるスェーデンの9.09%に匹敵するほどの額となっています。他方で、市松模様の「家族」区分は1.73%にとどまっていて、スェーデンの3.40%どころか、英国の3.24%、フランスの2.88%、ドイツの2.39%の後塵を拝しています。GDP比1%を防衛費=軍事費ではなく、社会保障の「家族」区分に充当できないものか、と考える日本国民は私だけではないと思います。まあ、▲2-3%ポイントの消費税減税に充てる、というのもいいかもしれません。

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