理化学研究所などの研究者の雇止めに関する海外学術誌の記事やいかに?
少し前から、理研の非正規雇用の研究者の雇止めが世界的に話題になっています。なぜか、日本国内ではほとんど報道されないのですが、世界的にも著名な科学誌2誌が今月になって相次いで取り上げています。かの Science 誌と Nature 誌です。いずれも世界最高峰の科学誌のひとつといえます。私の専門分野である経済学とはかなり違うのですが、日本のイノベーション力に大いに関係することと考えますので、簡単にリンクだけメモしておきたいと思います。なお、以下にリンクを掲げる Science 誌のサイトには、私も訪れたことがある SPring8 の航空写真が、"SPring 8, one of the world's most powerful synchrotrons, is among the cutting-edge facilities RIKEN brought online during 3 decades of growth" との説明とともに掲載されています。
- Mass layoff looms for Japanese researchers (Science, 6 JUL 2022)
- 'I feel disposable': Thousands of scientists' jobs at risk in Japan (Nature, 19 July 2022)
特に、Nature 誌の方では、理化学研究所だけでなく、ほかの国立研究所や国立大学でも、2023年に雇止めになる可能性がある研究者が合わせて3000人近くに上ることを報じています。繰り返しになりますが、我が国のイノベーションにとって重要な戦力ではないのでしょうか? これでいいのでしょうか?
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コメント
これはゆゆしき事です。日経や朝日は、大きな扱いで報道すべきです。飯のネタを棄てるようなものですもの。
投稿: kincyan | 2022年7月31日 (日) 17時57分
>kincyanさん
>
>これはゆゆしき事です。日経や朝日は、大きな扱いで報道すべきです。飯のネタを棄てるようなものですもの。
まったくです。
大学でも「稼げる研究」というのを目指すことを強要されていて、ここまで目先の利益だけに着目するようでは、そうでなくても日本の技術水準が危うくなっているところに、ますます先行きが不安になります。
投稿: ポケモンおとうさん | 2022年7月31日 (日) 18時21分