「建設総合統計」の不正は34.5兆円の過大計上と判明!!!
5月13日のブログでも取り上げましたが、「建設総合統計」の不正に関するプレスリリースが先週金曜日の8月5日に国土交通省から出ています。「建設工事受注動態統計調査の不適切処理に係る遡及改定について」と題して、以下のテーブルが収録されています。
タイトル通り、「訂正前の公表値-訂正後の数値」が年度ごとに兆円単位で示されています。真ん中の行の受注統計受注高合計は数兆円の不正額が並んでいて、合計すると30兆円を超えます。年度によっては年間5兆円を超える額の不正計上があり、GDP比で1%程度にも達します。これに対して、GDP統計を作成している内閣府では「『建設総合統計』の遡及改定に伴う対応予定について」と題するアナウンスメントを公表していて、この国土交通省の改定結果を来週8月15日公表の4~6月期のGDP統計速報1次QEに反映させる、としています。私は現時点でシンクタンクなどから明らかにされた1次QE予想を取りまとめているところなのですが、果たしてどれくらいの影響があるものなのでしょうか?
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