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2022年8月26日 (金)

紀要論文を提出する!!!

大学の紀要に掲載してもらうべく論文を書き上げて提出しておきました。タイトルは大げさに、"Identifying Trough of Recent COVID-19 Recession in Japan: An Application of Dynamic Factor Model" としておきました。火曜日にグラフを示したように、経済活動のボリューム感の表現には失敗しているのですが、景気の転換点はそこそこ把握できています。

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上のテーブルは論文から Table 6: Peak and Trough Months of Business Cycle in Japan を引用しています。(1)は内閣府による政府公認の景気日付、(2)は景気動向指数農地の一致指数の転換点、(3)が私の推計結果の転換点です。下の2行はこの論文の転換点と上の(1)および(2)との乖離です。少なくとも、直近の景気の谷は2020年5月であった、という点で3つの指標は一致しています。
今年の論文は昨年と同じように英語で書いています。私は研究成果として論文を書いているだけでなく、大学院生への教材も兼ねています。この2年半で3人の大学院生の修士論文指導を終えましたが、何と、3人とも留学生です。従って、英語で書いた論文を読ませてレプリカを作らせるほうが指導としてはラクなわけです。知り合いの中には機械翻訳の信頼性に関して大きな疑問を持っている人もいるに入るのですが、私自身は機械翻訳をかなり信頼していて、Google翻訳DeepL翻訳を使っています。どちらかといえば、後者のDeepL翻訳の方の信頼性が高いと受け止めています。英語のサイトをザッと翻訳することもなくはないですが、私が英語の論文を書く場合は、日本語を英語に翻訳するのではなく、それなりに自分で英語の文章を書いて、その上で、機械翻訳で自分の英語を日本語に翻訳して、当然ながら、私自身が日本語ネイティブなものですから、機械翻訳した日本語をチェックしています。私は学生諸君や自分の子供達に、たぶん、20-30年後には外国語なんて出来なくても機械翻訳で十分な世界になるが、それまではダメだから外国語も十分勉強しておくように、と言っています。
同時に、ムダに数式を展開していて、大学院生指導に便利なように、その数式すべてに番号をつけるのですが、今年の論文では(EQ1)から(EQ32)まで、32の数式を展開してます。昨年の論文は(EQ12)までだったのですが、昨年のナンバリングはグループごとに付しており、例えば、(EQ1)には数式が4式入っていて、(EQ2)には6つある、という具合でしたので、数式32式というのは特別に多いとうわけではないような気がします。

ということで、研究は一段落させて、来週からさ来週にかけては大都会に出張して、新しい情報を仕入れるとともに、少しリフレッシュしてこようと予定しています。

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