インテージ「コロナ禍で過ごすクリスマス」調査結果やいかに?
やや旧聞に属するトピックながら、今週火曜日の12月13日、ネット調査大手のインテージから「コロナ禍で過ごすクリスマス」と題するリポートが明らかにされています。昨年に比べて、まあ、値上がりした結果というのも含めてかもしれませんが、クリスマスの支出は増えそうです。まず、インテージのサイトからポイントを4点引用すると以下の通りです。
[ポイント]
- クリスマス関連の予定支出額は2万円。前年比109%。
- プレゼントの購入(31%)と自宅でのパーティ(27%)が2大イベント。一番お金をかけるものは「自宅での パーティ」。プレゼントの贈り先は子どもや夫婦間。自分へのご褒美プレゼントも定着。
- 一番高いプレゼント、子どもには「ゲーム」、夫・妻へは「服飾品(洋服・靴・マフラーなど)」が一番人気
- 一方で、「家族や恋人と少人数で会食」といった形で「安心・安全」に楽しむといった警戒心は強い
とても興味あるところですが、取りあえず、マクロエコノミストの観点ということで、クリスマスの平均支出に着目したいと思います。インテージのサイトから クリスマス関連の平均支出金額 を引用すると以下の通りです。
クリスマスにプレゼントや食事、旅行といったイベントにどのくらいの支出をするかの質問に対して、回答された平均金額は20,009円と前年2021年から+1,720円、+9%増とのことです。男性は21,077円、前年比+11%増、女性は19,152円、+8%増となっており、男女ともに昨年より増加しそうです。インテージでは、この調査結果と15~79歳の推定人口を基に試算を行い、2022年のクリスマス関連市場規模は1兆9,526億円、前年比+9.4%増と予想しています。
マクロの支出以外で注目すれば、具体的なクリスマスの予定については「プレゼントの購入(自分用を含む)(31%)」と「自宅でのパーティ(27%)」の2項目が他を大きく引き離して2大イベントとなっています。ただし、いずれも男性より女性の方が予定者が多くなっています。また、今年のクリスマスの過ごし方に関する考えや行動についての質問に対しては、「家族や恋人など少人数で会食程度に留めたい」が3割弱を占め、同時に、「少人数でも会食などはしない(10%)」や「繁華街など人の多い場所には近づかない(21%)」といった新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染への警戒心からの行動抑制も垣間見えます。背景としては、「感染不安もあるので浮かれるべきではない(25%)」という警戒心がまだ強い一方で、先行きの不安などから、「あまりお金をかけずに過ごしたい」も3割弱に上り、「それなりにお金を使って楽しみたい(11%)」を大きく上回る結果となっています。軍事費の大幅増や増税がこれだけ話題になると、クリスマス関連支出は予定よりもしぼんでしまう可能性もありそうです。
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