帝国データバンク「食品主要105社」価格改定動向調査(12月)の結果やいかに?
先週12月1日、帝国データバンクから「食品主要105社」価格改定動向調査(12月)の結果が明らかにされています。pdfの全文リポートもアップされています。まず、帝国データバンクのサイトから調査結果のポイントを3点引用すると以下の通りです。
調査結果
- 来年2月は今年10月級の記録的値上げとなる可能性、今月中に5000品目到達も
- 2023年も値上げラッシュ続く 「3000品目」2月に集中、今年を上回る
- 輸入ウィスキーなど洋酒、焼酎など「酒類・飲料」の値上げが先行 円安で輸入コスト増響く
食品の値上げは国民生活に直結し、とても気になるところです。図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、リポートから 2022-23年の食品値上げ(11月30日時点)品目数/月別 を引用すると上の通りです。12月の値上げ品目数は175品目と流石に、年度下半期始まりの10月の6,699品目に比べればグッと少なくなっています。でも、2022年を通して2万品目を超えて平均で14%もの値上げが続いたことは、近年ありませんでしたから、国民生活への影響は大きなものがあったと考えるべきです。加えて、来年2023年が明けてからも食品の値上げラッシュは継続されるようで、1~4月で4,400品目を超え、特に、2023年2月には3,200品目を超える値上げが予定されています。11月末時点で、2023年の値上げが判明している食品の値上げ率平均は+17%に達しており、今年2022年通年の+14%に比べても+3%ポイント高くなっています。
続いて、リポートから 主な食品分野価格改定の動向 のテーブルを引用すると上の通りです。2023年1~4月の値上げでもっとも多い食品分野は加工食品の2,128品目で、全体の値上げ予定総数4,425品目のうち半数近くを占めています。冷凍食品類のほか、小麦製品や水産缶詰といった品目での値上げが目立っているようです。ドレッシングやソースなどの調味料1,065品目では、主に食用油価格の高騰が影響しているのではないかと考えられます。酒類・飲料は949品目で、輸入ウィスキーやワイン、焼酎など主に酒類の値上げが中心です。特に、輸入洋酒は円安にともなう輸入価格の上昇の影響も加わって、大きな値げ幅となっています。
今年2022年も来年2023年も、値上げされる食品の値上げ幅は2ケタに達しています。もちろん、値上げされない食品もあるわけですあkら、食品への支出は2ケタ増となるわけではありませんが、石油元売りや電力会社への補助金のような政策はムリがあります。国民生活を防衛するためには、軍事費倍増を取りやめて5兆円の財源を確保し、消費税率を5%に戻すのがもっともシンプルで有効だと私は考えています。
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