遅ればせながら山中千尋の Ballads を聞く
本日のアルバムは山中千尋の Ballads です。私の入院中の3月に新しいアルバム Today Is Another Day がすでにリリースされています。日本でのアルバム発売ですので、初回限定盤とか、いろんなバージョンがあるのだと思いますが、私が聞いたのはジャケット通りの通常版です。ということで、その通常版の収録曲は以下の16曲です。
01 For Heaven's Sake
02 Smoke Gets in Your Eyes
03 Good Morning Heartache
04 Danny Boy
05 This Masquerade
06 Old Folks
07 On the Shore
08 I Love You, Porgy
09 Can't Take My Eys off You
10 Ruby, My Dear
11 Dove
12 Caught in the Rain
13 I Can't Get Started
14 Orleans
15 Abide with Me
16 Thank you Baby
お恥ずかしくも、2021年録音・発売のアルバムを2年近く経過した今ごろになって聞いていたりします。新アルバムがすでに出ているのは前述の通りです。本アルバムは、タイトル通りに、バラードを集めたアルバムです。4曲目の Danny Boy と10曲目の Ruby, My Dear と13曲目の I Can't Get Started には、ごていねいにも「新録音」と注がつけられています。私は、Danny Boy と Ruby, My Dear については、聞いた記憶があるのですが、I Can't Get Started は記憶にありませんでした。
このピアニスト山中千尋は、一応、小曽根真や上原ひろみなどと並んで、日本を代表するジャズピアニストの1人と私は考えているのですが、どうも音楽の方向性が定まらないように私には見えます。よくいえば、いろんな可能性を探っているのかもしれません。ただ、バラードで全曲を固めるピアニストではない、と私は考えています。もっとアップテンポで躍動的な曲が持ち味だという気もします。その意味で、このピアニストのアルバムの中で、私がもっとも愛聴するのはマイナーレーベル最後の Madrigal と、メジャーレーベル移籍後最初にリリースした Outside by the Swing です。したがって、というか、何というか、このアルバムはそれほど高い評価はいたしかねます。でも、まあ、私のようなズボラなファンであっても、このピアニストのファンであれば、発売から少々お時間が経過していても聞いておくべきアルバムかもしれません。私もウォークマンに入れておこうかと考えています。
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