世界銀行リポート Resilient Industries in Japan を読む
上の表紙画像は、世銀のリポート Resilient Industries in Japan です。まず、世銀のサイトからリポートを紹介する最初の1センテンスだけ引用すると以下の通りです。
Industries create jobs, catalyze investments, and bring technological advancement to a country. However, as industries expand across borders and become increasingly complex, so do their risks, including impacts from disasters and climate change.
サイテーションは以下の通りです。
世銀のリポートですので、一般的で幅広く世界経済にすべて当てはまるようなタイプの経済分析ではなく、途上国・新興国へのアドバイスとなっています。ですので、産業化は雇用を促進し、投資の触媒となり、技術進歩をもたらす、という世銀らしいシークエンスの分析から始まっています。ただ、タイトルからも想像される通り、基本的には、産業化≅製造業振興というよりは、自然災害や気候変動も含めたリスクへの耐性強化を図る内容となっています。
英文で200ページ近いボリュームですので、全部を読み通したわけではありません。なぜ読んだのかというと、数年前に私が役所の研究所にいたころに同僚と共著で書いた論文が引用されているからです。日本の1962年の全国総合開発計画(全総)に関して、p.27で引用されていて、p.48の参考文献リストに掲載されています。実は、私が担当した部分ではなく、共著者に書いてもらった部分です。それでも、一応の学術的な業績になるのではないか、と考えて確認のために該当部分だけ読んでみた次第です。来年には大学教員として定年を迎えるわけで、それほど強くはないものの、まだ、学術的な面での向上心や欲といったものをまったく捨て去ったわけではありません。
今日は外出して映画でも見ようかと考えないでもなかったのですが、昨日の台風の後の今日ですから、いろんなエンタメ施設が混み合っているような気がして、ついつい家でゴロゴロしています。
| 固定リンク
コメント