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2023年12月21日 (木)

リクルートによる11月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

来週火曜日12月26日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートによる11月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。参照しているリポートは以下の通りです。計数は正確を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、以下の出典に直接当たって引用するようお願いします。

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いつものグラフは上の通りです。アルバイト・パートの募集時平均時給の方は、前年同月比で見て、今年2023年に入って8~9月と+1%台の増加が続いていましたが、10月には+2.3%増となった後、11月も+2.5%増を記録しています。しかし、これくらいでは+3%近い消費者物価指数(CPI)の上昇率には追いついておらず、実質賃金はマイナスと想像されますので、もう一弾の伸びを期待してしまいます。でも、時給の水準を見れば、一昨年2021年年央からコンスタントに1,100円を上回る水準が続いており、かなり堅調な動きを示しています。他方、派遣スタッフ募集時平均時給の方も10~11月には+2%を上回る増加を示し、直近の11月には+2.3%増に達しています。
まず、三大都市圏全体のアルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は、繰り返しになりますが、11月には前年同月より2.5%、前年同月よりも+29円増加の1,178円を記録しています。職種別では、「フード系」(+49円、+4.5%)、「販売・サービス系」(+40円、+3.6%)、「営業系」(+40円、+3.4%)、「製造・物流・清掃系」(+20円、+1.7%)、「事務系」(+12円、+1.0%)で上昇を示した一方で、「専門職系」(▲3円、▲0.2%)だけは小幅に減少しています。なお、地域別では関東・東海・関西のすべての三大都市圏で前年同月比プラスとなっています。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、11月には前年同月より+2.3%、+37円増加の1,654円になりました。過去最高額だそうです。職種別では、「IT・技術系」(+83円、+3.8%)、「製造・物流・清掃系」(+39円、+2.9%)、「営業・販売・サービス系」(+30円、+2.0%)、「オフィスワーク系」(+25円、+1.6%)、「クリエイティブ系」(+10円、+0.5%)で上昇を示した一方で、「医療介護・教育系」(▲22円、▲1.5%)だけは減少を示しています。なお、地域別でも関東・東海・関西のすべての三大都市圏でプラスとなっています。

アルバイト・パートや派遣スタッフなどの非正規雇用は、従来から、低賃金労働とともに「雇用の調整弁」のような不安定な役回りを演じてきましたが、ジワジワと募集時平均時給の伸びが縮小しています。我が国景気も回復・拡大局面の後半に差しかかり、雇用の今後の動向が気がかりになり始めるタイミングかもしれません。

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